☆10月の星空

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1999年10月の星空情報

 いつもは明るい星が少なく寂しい秋の夜空ですが,昨年・今年あたりは木星・土星が明るく輝き,例年になくにぎやかな星空になっています。

 木星は,今月24日の衝に向けて地球に接近中で,観望好機に入っています。小望遠鏡を使っても木星の太い縞が確認できますし,望遠鏡がない場合は,双眼鏡やオペラグラスで覗いてみると,木星の周りをまわっている4個のガリレオ衛星の動きを楽しむことができます。
 秋は気流が乱れがちで,望遠鏡で見る惑星の姿も水の中のように揺れ動いてしまいます。望遠鏡を使う場合は風のない穏やかな日を選んで観測しましょう。

 月後半になると,25日に水星が東方最大離角を迎え,夕方の西空で観測好機です。明け方の空に輝く金星の方も,30日に西方最大離角を迎え観測好機。金星は,この後外合へ向けてどんどん遠ざかっていきます。望遠鏡で追いかけると,大きな三日月型だった金星が,だんだん小さく丸くなっていく様子が観察できます。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座 ・ はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座 ・ ・
 【下旬】 つる座 ・ とかげ座 ・ ペガスス座 ・ みずがめ座 ・ みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
下弦:16時:11分
新月:20時34分
寒露:太陽の黄経が 195度になる。
ジャコビニ流星群の極大(ピークは昨年だが見られる可能性あり)。
17上弦:23時59分
21 秋の土用の入り:太陽の黄経が 207度になる。
24 霜降:太陽の黄経が 210度になる。
木星が衝(-2.9等,うお座)
25満月:06時02分
水星が東方最大離角(-0.1等,離角24度17秒)。
31下弦:21時04分
金星が西方最大離角(-4.4等,離角46度29秒)


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