☆8月の星空

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2000年8月の星空情報

 8月は,夏休みのキャンプや旅行などの行事も盛んで星を見る機会が多くなる月ですね。1日から7日まではスターウィークで,全国的に星を見るイベントが多く開かれますので地域の情報などに注意してみましょう。

 しかし,今年の8月は肉眼で見える5惑星は見やすい位置になく,大きな天文現象もありません。毎年丁度お盆休みの頃と重なってピークが訪れるペルセウス座流星群も,残念ながら今年は月が大きく条件がよくありません。
 こんな年は,美しい夏の銀河に埋もれる小星座たちを一つ一つたどってみてもいいかもしれませんね。いて座付近には私たちが住む銀河系の中心があるために,天の川もいっそう濃くなり,さまざまな天体がひしめいています。

 主な天文現象としては,11日に天王星が衝を迎えて見頃となります。衝といっても +5.7等で,とても都会の空で探せる明るさではありませんが,双眼鏡があれば比較的簡単に見つけることができるはずです。
 また,24日の接食は,熊本県・大分県・愛媛県・香川県・兵庫県・京都府・長野県・福島県・宮城県と広い範囲を含む線で見られ,この線より南側の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 へびつかい座 ・ ヘルクレス座 ・ りゅう座 ・ さいだん座(☆)
 【中旬】 へび座(尾部)
 【下旬】 こと座 ・ たて座 ・ みなみのかんむり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
 旧暦七夕。
上弦:10時02分
立秋:太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
11 天王星が衝(+5.7等,やぎ座)。
12 ペルセウス座流星群が極大(19時)。
15満月:14時13分
23下弦:03時51分
処暑:太陽の黄経が 150度になる。
24 おうし座97番星(5.1等)の接食:2時36分
29新月:19時19分


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