☆7月の星空

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2002年7月の星空情報

 特に目立った天文現象も起こらず,梅雨空に星が隠される日も多く,寂しい月となりそうですが,日没の空の金星は,来月の東方最大離角に向かって少しずつ見やすくなってきます。

 七月といえば七夕ですが,今年の7月7日は月がなく,星空観望の条件は良好です。梅雨末期の雨が降りやすい季節ですが,もしも梅雨の晴れ間に恵まれましたら,夜半頃,空を見上げてみてください。織り姫星(こと座のベガ)は,午後11時頃,ほぼ天頂に輝いています。

 夏休みに入る後半は月が大きくなりますが,山でキャンプなどをする機会がありましたら,流星に注意してみましょう。7月29日にはみずがめ座δ流星群,7月30日にはやぎ座流星群

が極大を迎え,また8月に極大を迎えるペルセウス座流星群も流れ始めます。

 また,月後半には有名な変光星ミラが極大を迎えます。7月は夜明けが早いですが,午前3時頃なら30度くらいの高さに昇っています。明るくなったミラは肉眼でも確認できますので,探してみましょう。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座 ・ てんびん座
 【中旬】 かんむり座 ・ こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
2
半夏生:太陽の黄経が 100度になる。
3下弦:02時19分
6
地球が遠日点を通過:13時
7
小暑:太陽の黄経が 105度になる。
七夕。
10新月:19時26分
17上弦:13時47分
20
夏の土用の入り:太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
21
水星が外合:04時
23
大暑:太陽の黄経が 120度になる。
くじら座ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.3等-10.1等)極大
24満月:18時07分


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