☆12月の星空

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2002年12月の星空情報

 12月は惑星の話題が沢山です。
 まず,7日に金星が明け方の空で最大光度を迎えます。すぐ近くには火星が輝いていて豪華な空となるでしょう。
 また,先月から見頃となっていた土星が18日におうし座でを迎え,観望好期です。冬型気圧配置の日は天気が良くても気流が安定しませんので,移動性高気圧に覆われた小春日和に観望しましょう。
 26日には水星が夕刻の西空で東方最大離角。ただし,高度が低くて観察は難しいかもしれません。
 そして年末の30日には,九州地方を除く全国で,昼間の火星食が見られます。月齢25の細めの月を探して,望遠鏡に入れてみましょう。

 毎年年末の空をにぎやかに飾るふたご座流星群は,今年は上弦過ぎになりますので,夜半過ぎから条件がよくなります。土曜日の夜ですし,ふたご座流星群は一晩中コンスタントに流れますから,朝まで観測してみてもよいでしょう。
 18日〜24日が活動期間のこぐま座流星群は1時間あたり3〜4個程度の群ですが,過去何度か突発的に出現したことがある群です。今年は月の条件がよくありませんが,気をつけてみましょう。

 21日と22日には,2晩続けて星食(えんぺい)が起こります。どちらも明け方になり,21日のε星の星食は北海道以北でしか見られません。 満月を過ぎたばかりで月が明るいので,少々観察しにくいかもしれません。

 なお,4日の皆既日食はアフリカからオーストラリア方面で見られ,日本では見ることができません。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペア座 ・ ほうおう座
 【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33(さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
4新月:16時34分
アフリカ・オーストラリアで皆既日食
7
金星が最大光度(-4.7等)
大雪:太陽の黄経が 255度になる。
12上弦:00時49分
14
ふたご座流星群が極大。
18
土星が(-0.4等,おうし座)
20満月:04時10分
21
ふたご座ε(3.1等)の星食(札幌出現)
22
ふたご座κ(3.6等)の星食(出現)
冬至:太陽の黄経が 270度になる。
23
こぐま座流星群が極大
26
水星が東方最大離角(-0.5等,離角19度52分)
27下弦:09時31分
30
火星食(九州方面除く。潜入:東京10時43分,出現11時23分)


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