☆2月の星空

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2003年2月の星空情報

 2日にを迎える木星が観測好期です。
 木星は,小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かる面白い天体です。月が明るい夜でも大丈夫ですから,できるだけ冬型気圧配置がゆるんだ風のない日を選んで見てみましょう。縞模様のスケッチをしてみると,目が慣れてだんだん模様が見えるようになってきます。

 1月末から明け方の空でにぎやかに集まっている火星・金星・水星には,引き続き今月初めも注目しましょう。
 1日,火星はさそり座の1等星アンタレスに4度57分まで近づきます。アンタレスの語原は“アンチ・アーレス”(火星に対抗するもの)で,黄道近くに位置するアンタレスに火星が近づいたとき,その色と明るさを火星と対比させてみたことによります。午前5時の高度は20度くらいですから早起きして見てみると2星の赤さを確認することができるでしょう。
  また,4日は水星が西方最大離角を迎えますが,午前5時半の高度が3度程度なので,探し出すのはかなり難しいでしょう。双眼鏡で,東南東の地平線近くを探してみましょう。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 うさぎ座 ・ オリオン座 ・ がか座(☆) ・ テーブルさん座(☆) ・ はと座
 【中旬】 ぎょしゃ座 ・ きりん座
 【下旬】 おおいぬ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
1新月新月:19時48分
2
木星が:15時(-2.6等,かに座)
4
立春:15時05分。太陽の黄経が 315度になる。
水星が西方最大離角:10時(0.0等,離角25度21分)
8
月が最遠:視直径29分33秒
9上弦の月上弦:20時11分
17満月満月:08時51分
19
雨水:11時00分。太陽の黄経が 330度になる。
20
月が最近:1時。視直径32分40秒
24下弦の月下弦:01時46分


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