☆2月の星空

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2004年2月の星空情報

 先月1日にを迎えた土星がまだまだ観測好期です。
 木星と違って土星は小望遠鏡で縞模様を観察するのは難しい天体ですが,小望遠鏡でも環の傾きが年々変化していく様子を観察できます。今年はいっぱいに開いている環も来年から少しずつ閉じていきますから,スケッチを残しておくと変化がわかりやすいでしょう。

 18日の小惑星Tokioによる恒星食の掩蔽帯は,紀伊半島西部,四国東部,淡路島,岡山県から島根県にかけてを通っており,2004年に起こる小惑星による恒星食の中では対象となる恒星が一番明るく,条件がよい掩蔽です。隠される恒星(HIP 65791)は7.3等で,おとめ座 を進むTokioは13.8等。掩蔽は14.6秒続き,恒星は6.9等級も減光します。
 Tokio(東京)の名を持つ小惑星が通っていく様子を恒星の減光という形で確認する珍しい機会となることでしょう。ちなみにTokioは,1900年に平山信氏によって発見され,後年になってTokioと命名されています。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 うさぎ座オリオン座 ・ がか座(☆) ・ テーブルさん座(☆) ・ はと座
 【中旬】 ぎょしゃ座 ・ きりん座
 【下旬】 おおいぬ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
2
海王星が:19時
4
立春:20時56分。太陽の黄経が 315度になる。
6満月満月:17時47分
13下弦の月下弦:22時40分
16
いて座X(4.5等)の接食(南限界):05時57分(九州地方)
月が最近:17時(視直径32分27秒)
18
小惑星(498)Tokioによる恒星食:01時35分(中国・四国地方,減光6.9等,14.6秒継続)
19
雨水:16時50分。太陽の黄経が 330度になる。
20新月新月:18時18分
22
天王星が:18時
28上弦の月上弦:12時24分
月が最遠:20時(視直径29分34秒)


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