☆10月の星空

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2007年10月の星空情報

 9日未明に極大を迎えるジャコビニ流星群は,ふんわり優雅に流れる流れ星が特徴です。今年は新月前で月の条件が最良となっていますので,極大の前夜,8日の宵の早い時間帯から注意して見てみましょう。流星群の輻射点は,夕方の北西の空高くに懸かるりゅう座 の頭付近です。

 22日に極大となるオリオン座 流星群は,1時間あたり10〜20個の流星が飛ぶ安定した流星群です。流星群といっても群になった流星が見られるわけではありませんので,「いつもより多く流れ星が飛ぶ」程度の気持ちで,気長に空を見上げてください。

 23日は“栗名月”“豆明月”などとも呼ばれる十三夜です。十三夜は旧暦9月13日の月のことで,中秋の名月(旧暦8月15日の月)と共に両方の名月を見るのがよいとされています。
 中秋の名月は唐の習慣が伝わった行事ですが,十三夜は日本独特の風習で,醍醐天皇(在位897-930)の御代に行われるようになりました。

 29日に西方最大離角となる金星は,明けの明星として夜明けの空に輝いています。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座
 【下旬】 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明

天文現象
3下弦の月のイメージ下弦:19時6分
5
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時27分
7
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時16分
9
寒露:1時12分。太陽の黄経が 195度になる。
ジャコビニ流星群の極大:5時(条件最良)
10
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時4分
11新月のイメージ新月:14時1分
13
月が最遠:19時(視直径29分24秒)
19上弦の月のイメージ上弦:17時33分
21
秋の土用の入り:3時52分。太陽の黄経が 207度になる。
オリオン座 流星群が極大:22時
23
十三夜
24
水星が内合:4時
霜降:4時15分。太陽の黄経が 210度になる。
25
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時8分
26満月のイメージ満月:13時52分
月が最近:21時(視直径33分30秒)
28
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時57分
29
金星が西方最大離角:0時(-4.4等,離角46度28分,視直径24秒0)
30
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時46分

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