星雲星団を見よう

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肉眼や小望遠鏡で楽しめる星雲星団

星雲星団の光はとても淡いので,明るい住宅地などでは見えません。空が暗い所へ出かけた時に探しましょう。
等級は眼視等級です。(星雲星団の種類の解説

名称種類星座等級位置・特徴など
M1
かに星雲
惑星状星雲おうし8.4かに星雲の写真牡牛の角,ζ星の西北1.5度。双眼鏡で探す場合は,三脚などでしっかり固定する。
M2球状星団みずがめ6.3みずがめ座βからペガスス座εに向かって3分の1進んだところ。
M3球状星団りょうけん6.4うしかい座α(アルクトゥルス)とりょうけん座α(コル・カロリ)のほぼ真ん中。
M4球状星団さそり6.4さそり座α(アンタレス)の西1゜
M5球状星団へび6.2へび座頭部のα星・ε星の西で,おとめ座との境界近く。
M6散開星団さそり5.3さそりの尻尾でM7と並んでいる。暗い方がM6。
M7散開星団さそり3.2さそり座の尻尾でM6と南北に並ぶ。南の明るい方がM7。
M8
干潟星雲
散光星雲いて6.0南斗六星のσ星・λ星を結んで西へ2倍伸ばしたところ。
M10球状星団へびつかい6.7へびつかいの胴体部分にあり,ε星の東。
M12球状星団へびつかい6.6M10の北西にあり,M10とλ星を結んだ線の上にある同程度の明るさの天体。
M13球状星団ヘルクレス5.7η星からζ星に向かって3分の1ほど進んだあたり。
M15球状星団ペガスス6.0ペガススの頭の星,θとεを結んでε側の線を延ばしたところ。
M17
オメガ星雲
馬蹄型星雲
白鳥星雲
散光星雲いて7.0たて座γの南西3゜のところ。名前はギリシア文字のΩに似ているところから。
M20
三裂星雲
散光星雲いて9.0M8の北約1.5゜。赤いガス星雲を3つに引き裂くように暗黒帯が走っているが,眼視では非常に淡い。
M21散開星団いて6.5M20の北東0゜5に並んでいる。
M23散開星団いて6.9へび座ξといて座μの真ん中より若干μ星より。
M24(散開星団)いて4.6μ星の北3゜。スタークラウドという銀河がひときわ濃くなった部分。
M25散開星団いて6.5へび座γの5゜南,M22の5゜北にある,かなりまばらな散開星団。
M27
亜鈴状星雲
惑星状星雲こぎつね7.6こと座γとはくちょう座βを結んだ線を,はくちょう座β側に2倍延ばしたところ。
M30球状星団やぎ8.4γ星の南7゜。
M31
アンドロメダ座銀河
銀河アンドロメダ4.8アンドロメダ座銀河の写真ν星の脇で肉眼でもよくわかる。アンドロメダ座の星をβ→μ→νの順にたどって探す。
M33銀河さんかく6.7さんかく座αとアンドロメダβの真ん中より若干さんかく座より。
M34散開星団ペルセウス5.5β星アルゴルからアンドロメダ座γへ向かって5゜進んだところ。
M35散開星団ふたご5.3双子の兄,カストルの足下のη星の北西2゜。双眼鏡で楽しめる散開星団。
M36散開星団ぎょしゃ6.3ぎょしゃ座の五角形の中で,M37とM38に挟まれている。
M37散開星団ぎょしゃ6.2ぎょしゃ座θとβを結んだ線の,五角形の外。かなり星が密集した散開星団。
M38散開星団ぎょしゃ7.4M36やM37に比べると広がっていて暗い。
M42
オリオン座大星雲
散光星雲オリオン4.0オリオン座大星雲の写真三つ星の南に見えるぼんやりした星。小望遠鏡で星雲の中心にある4個の星,トラペジウムを見ることができる。
M41散開星団おおいぬ
M41の写真α星シリウスの南にあり,明るく見やすい。双眼鏡でシリウスを入れて視野を南に少しずらす。
M44
プレセペ星団
散開星団かに3.7プレセペ星団の写真蟹の甲羅にあたるγ・δ・η・θの4星に囲まれており,肉眼でも見ることができる。
M45
プレアデス星団
すばる
散開星団おうし1.4プレアデス星団の写真おうしの肩に位置し,三角の雲のように見える。肉眼でも6個〜8個の星を確認できる。
M51
子持ち星雲
銀河りょうけん8.1子持ち星雲の写真北斗七星のη星の北西約3゜。名前は,大きな銀河に小さな銀河がくっついていることから。
M52散開星団カシオペア7.3α星とβ星を結んでβ星の方向へ2倍ほど伸ばしたところ。
M56球状星団こと8.2こと座γとはくちょう座β(アルビレオ)の,中間よりアルビレオ寄り。
M57
環状星雲
惑星状星雲こと9.3環状星雲の写真こと座β星とγ星の真ん中あたり。光度の割には小望遠鏡でもよく見える。
M65銀河しし9.3獅子の後ろ足の星,θ星とι星の真ん中あたり。すぐそばにM66とNGC3628がある。
M66銀河しし8.4M65よりずっと明るく,5*7の双眼鏡でも存在がわかる。
M74銀河うお
うお座ηと105番星のほぼ真ん中。渦巻きを真上から見下ろした形。
M77銀河くじら
クジラの首筋δ星の南東1゜。小望遠鏡でも中心部の周りを囲む腕が見える。
M80球状星団さそり7.7さそり座ο星の北西1.5゜。密集度の高い球状星団。
M81銀河おおぐま7.9北斗七星のγ星とα星を結んでα星方向へ2倍ほど延ばしたところ。M82と並んで「ハ」の字を描く。
M82銀河おおぐま8.8M81に比べると細長く見える。
M92球状星団ヘルクレス6.1ヘルクレス座η星とι星の真ん中あたり。中心部分が明るいため双眼鏡でも見える。
M97
ふくろう星雲
惑星状星雲おおぐま
β星からγ星に向かって3分の1ほど進んだあたり。名前は,円盤状の星雲の中に2つの暗い部分があり,フクロウの顔に似ているため。写真等級12等。
M101銀河おおぐま9.6北斗七星の柄にあたるζ星ミザールの東5゜。ζ星・η星と正三角形を描くあたり。
M106銀河りょうけん8.6おおぐま座γとりょうけん座βの真ん中あたり。
NGC3242
木星状星雲
惑星状星雲うみへび9.0うみへびの胴体μ星の南。大きさも色も見え方も木星そっくりであるため,こう呼ばれる。
NGC5139
オメガ星団
球状星団ケンタウルス3.7最大の球状星団。スピカが南中した頃に探す。高度は東京で地平線から7゜。名前は,バイエルが4等星の恒星としてω(オメガ)というバイエル名をつけたことから。
NGC7000
北アメリカ星雲
散光星雲はくちょう
北アメリカ星雲の写真白鳥の尻尾,デネブの東3゜。名前は,写真を撮ると北アメリカ大陸とそっくりな形に写ることから。
NGC7293
らせん状星雲
惑星状星雲みずがめ6.5みずがめ座δ星→66番星→υ星とたどれば,υ星のすぐ横にある。視直径は惑星状星雲中で最大。
NGC869とNGC884

二重星団
散開星団ペルセウス4.4二重星団の写真ペルセウス座γとカシオペア座δの真ん中あたり。秋の銀河の中に散開星団が2つ並ぶ。バイエルが各々を恒星と見なし,西側にh,東側にχというバイエル名をつけたことからhχとも呼ばれる。

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