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S大学地学研究会OB会誌『OBINET』1991年春号掲載
風花舞う土曜日の午後。実は、今から大阪で待ち合わせ。
彼は大学時代の友人で,中国からの留学生です。当時,特に親しくはなかったけれど,毎年,静大祭で地学研を訪れて,私の下手な説明を熱心に聞いてくれました。
卒業後九州大学の大学院へ進んだ彼は,時折連絡をくれ,「土山さんの太陽黒点のグラフが印象的で,研究に疲れたらあれを思い出して,励みにしている。」なんて嬉しいことを言ってくれました。あの蝶々図に感動してくれた人が一人でもあったなんて…。その彼も,この3月で博士課程を終え,日本を後にするのです。今日を最後に,もう会えないのかも。
大学時代が,足音をたてて遠ざかっていきます。1991年2月 7331