函谷鉾(かんこほこ,かんこぼこ,かんこくぼこ) 四条通烏丸西入

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 “かんこぼこ”とも呼ぶ。中国戦国時代,斉の孟嘗君は,秦の昭王に招かれて宰相となったが,讒言によって陥れられ函谷関まで逃げた。しかし,関は鶏が鳴かねば開かない。そこで家来が鶏の鳴きまねをしてみると,辺りの鶏がそれに加わって刻を作ったので函谷関を通過できたという故事に由来する。
 鉾の真木は22m。鉾頭には三角形の白麻を張り,先端には三日月が上向きに取り付けられている。この三日月と山型は山中の闇を表す。前懸は,旧約聖書の創世記の場面を描いた16世紀の毛綴で,重要文化財に指定されている。
 大きな山鉾は辻回しの時に下のような竹を使って山鉾を回転させます。まず車輪の下にこの竹を並べて水をかけ車輪と地面との摩擦を小さくします。そして一気に回転させて進行方向を変えます。

 


 

新町通の巡行


細い新町通は,屋根方の出番。
鉾先が電線にかかったりしないよう調節します。

水引は山鹿清華作の手織群鶏図。胴懸は,梅と虎を織り出した朝鮮絨毯,花文様インド絨毯,玉取獅子図中国絨毯。見送は,弘法大師筆とされる紺地金泥の金剛界礼懺文。
天明の大火(1788年)で消失の後,1839年に再興。以降,稚児人形は嘉多丸(かたまる)を用いている。

 


 

巡行後の片づけの様子

雨の日の巡行と宵山の様子 | 写真集


※関連リンク: 祇園祭 函谷鉾(かんこぼこ) (函谷鉾保存会のホームページ)



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