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やがて梅雨も明け,暑い夏がやってくることを予告する七月の訪れですね。けれど,旧暦では七月(文月)から秋となります。
“文月”は,ふみづき,ふづき,ふんづき,などと読みますが,語源ははっきりわかっていません。
旧暦7月は稲の穂がふくらみ始める季節であったことから“含月”(ふくみづき=ふふみづき),稲の穂の膨らみを見る月であることから“穂見月”(ほみづき),七夕で詩を書いた文を供える月であったことから“文披月”(ふみひらきづき,ふみひろげづき)であったなど,様々な語源説が知られています。
七月には,文月の他に,次のような異名があります。
秋が始まる月であることから“秋初月”(あきはつづき)。
七夕の月であることから“七夕月”“棚機月”(たなばたづき),あるいは“七夜月”(ななよづき)。
七夕を愛でる月であることから“めであひ月”。
女郎花の花が咲く月であることから“女郎花月”(をみなえしづき)。
オミナエシは,秋の七草の一つとして有名ですね。日本全土の日当たりのよい草原に生えるオミナエシ科の多年草で,8月から10月に小さな黄色い花を咲かせます。