弥生( 彌生)

© 2000 Mira House. All rights reserved.
※当ページの転載・複製は,一切お断り致します。


桜の絵

 日に日に空に光が増して,暖かくなってきましたね。
 徐々に日が長くなる2月のことを“光の春”と呼びますが,3月になると,暖かさを感じる“気温の春”,雪解けや鳥の声に感じる“音の春”が次々と訪れます。

 そんな3月の旧名は“弥生”(やよい)。これは,草木が益々盛んに生い茂る月という意味で,“木草弥生しげる月”(きくさいやおいしげるつき)の“いやおい”からきた名前です。春めいていく様子が感じられますね。

 3月には他にも次のような異名が知られています。咲き始める桜を語った名前が多いですね。どの名前にも春がやってきた嬉しさが宿っています。

 “花見月”(はなみづき),“桜月”(さくらづき),“花津月”(はなつづき),“花咲月”(はなさきづき),“春惜月”(はるをしみづき),“早花咲月”(さばなさつき),“夢見月”(ゆめみづき)


Mira House   歳時記バックナンバー