啓蟄と春分

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 南の地方から順番に春が北上を始めました。三月,二十四節気では啓蟄と春分を迎えます。春分は,二十四節気の始まりとなる黄経0度。1年間お話してきた二十四節気も,一巡りして今月で終わりです。

さくらそう

 二十四節気は,太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分。太陽の黄経が0度になった時を“春分”,そこから太陽が15度進むごとに,清明・穀雨・立夏・小満…と名付けられています。

 毎年3月5日〜6日に迎える啓蟄(けいちつ)は,土の中で冬ごもりしていた虫が地上に出てきて動き出す頃という意味で,天文学的には太陽の黄経が345度になったとき。

 3月21日頃に迎える春分(しゅんぶん)は,正確には太陽が春分点(天球上で黄道と赤道が交わる二点のうち太陽が赤道の南から北に通過する点)を通る時刻のことで,この日,太陽は真東から昇り真西に沈み,昼と夜の長さが等しくなります。
 祝日となる春分の日は春の彼岸の中日にあたり,自然を讃え生物を慈しむ日。もともとは春季皇霊祭という,歴代の天皇の霊を祭る宮中の祭りの日でした。


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