春一番・花散らし・春嵐

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 そろそろ太陽の光度が高くなり,紫外線も強くなってきました。3月の紫外線量は8月〜9月と同程度ですが,肌が紫外線になれていないので,長時間外へ出るときは夏よりずっと注意が必要です。

さくらそう

春一番(はるいちばん): 立春後に初めて吹く強い南風のことで,日本海で低気圧が急激に発達した時の現象です。管轄気象台により成立条件が異なり,関東地方では「立春から春分の間」「日本海に低気圧」「強い南寄りの風(8m/s〜)が吹いて気温が上昇」が条件となります。この日本海にある低気圧は春を呼ぶ低気圧とも呼ばれ,春一番は例年2月下旬から3月上旬頃に吹き荒れます。
1859年3月17日,壱岐の漁船が強い突風で遭難し53名の人が亡くなる事故がありましたが,その後壱岐地方の漁師たちが,この頃の南風を春一(はるいち),春一番と呼んだのが起源です。

花散らし(はなちらし): 春一番の後,4月の初めにかけて吹く強い南風のことを春二番春三番と言いますが,桜の花の頃に吹くとこう呼ばれます。

春嵐(はるあらし): 春一番・春二番などをもたらす日本海低気圧の嵐。フェーン現象,雪崩,春出水(融雪洪水)などの災害を起こすことがあります。


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