クチナシ(梔子,gardenia)

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クチナシの画像
【英国の花言葉】全草:密かにあなたをお慕い申します

 クチナシは暖地に生えるアカネ科の常緑低木で,“クチナシ”の名は,果実が熟しても口を開かないことが由来です。

 木の高さは約2mになり,長さ約10cm・幅約4cmほどある大きな葉はツヤがあり立派。6〜7月に咲く花は直径約6〜7cmで,初めは白く,後に黄色く変化します。花は香りがよいため,香水に使われたり,三倍酢にして食べたり,乾かして茶の香り付けに用いられたりします。

 また,果実は古来から無毒の黄色染料として知られ,栗飯・きんとん・たくあん・クワイなどを色づけるのに重宝されてきました。
 クチナシの果実は2cmほどの楕円形ですが,これを象って作られる将棋盤や碁盤の脚は,“口無し”を意味しています。

 クチナシは,更に薬用植物としても知られます。
 漢方では山梔子(さんしし)と呼び,他の生薬と配合して消炎・止血・解熱・鎮静の薬として用いますし,打撲傷には単独又は卵白などと配合して外用薬として使います。


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