冷蔵庫とJIS規格

最近我が家の冷蔵庫の調子が悪いので,新しい冷蔵庫を物色に行きました。そもそも冷蔵庫なんて,一回買ってしまえば,黙々と冷やしてくれればいいのであまり機能だとか効率とか考えない製品だけれど,買い換えとなると話は別です。

で,電気屋に行くのだけれど,様々なスペックに並んでかなり重要視してそうなのが,消費電力でした。たしかに一年中ついているので少しでも電気代が安い方が良いのだけれど,まるで煽っているかのように「省エネ」と書き殴っている。どれくらい省エネなんだろうと思って,今の冷蔵庫と比較してみた。

今の冷蔵庫はちょうど10年前の製品。容量は約380リットル。問題の消費電力はおおよそ年間380kWhだった。あれ?おかしいなと思い,最近の冷蔵庫の消費電力を見てみると,のきなみ500kWhほどあります。なんじゃこりゃ?と思い,気になって調べたら消費電力を測定するJIS規格が改定されていることが判りました。

冷蔵庫の消費電力の算定にはJIS C 9801 が使われているようですが,この測定法は2006年から採用されているようで,それ以前の冷蔵庫はJIS C 9607 が使われていたようです。規格が変わったから増えたのかなと思い,換算式などを探したのですが,さっぱり見つかりません。9801と9607でどれくらい差があるんでしょ?

で,この規格を調べていくうちに,どんどん腹が立ってきました。この測定法はかなり非現実的で,冷蔵庫の中に何も入れず,露取り用のヒータの電源は入れないという物でした。この測定法で,年間の電気代1万円とか行ってますけど,実際はこの金額の数倍は行くようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください