2016年1月の星空

 2016年(平成28年)は,閏年。干支は丙申(ひのえさる)です。
 今年も宜しくお願い致します。

 年始の明け方の空を飾るりゅう座 ι流星群(しぶんぎ座流星群)は,1月4日17時に極大を迎えます。しかしながらこの流星群はピークが鋭く極大に近い時刻に観察しないと多くの流星を見ることが出来ません。輻射点が上昇するのは夜半すぎで,17時からかなり間がある上,夜半をすぎると下弦直後の月明かりもあり条件は良くありません。
 良好な条件下では1時間に30個程度の流星が期待でき,かつ明るい流星が多く観察しやすい流星群でありますが,このため今年のピークはあまり期待できません。しぶんぎ座流星群の活動は1月7日~10日くらいまで続きますので,月明かりの影響がなくなる後半には多少の流星を観察できるかもしれません。

2016年1月7日 明け方の惑星と月
2016年1月7日 明け方の惑星と月

 7日~9日あたりの明け方は,南東の空で金星と土星,そして細い月が接近し,賑やかな光景が見られます。連日見てみると日々の惑星の動きがよくわかります。

 2015年の11月16日に近日点を通過したカテリナ彗星は,2015年11月末頃から2016年1月にかけて観測可能となり,4等~5等級の肉眼彗星になることが予想されています。彗星は4等と言っても恒星に比べてぼんやりと見にくいため,双眼鏡などを使っての観察がお勧めです。
 彗星は毎日どんどん動いて位置を変えますので,観察前にはその日の位置を確認しておきましょう。→ カタリナ彗星 C/2013 US10 (Catalina) -つるちゃんのプラネタリウム


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。(冬の星座冬の全天星図

 【上旬】 とけい座(☆) ・ ペルセウス座
 【中旬】 エリダヌス座レチクル座(☆)
 【下旬】 おうし座 ・ かじき座(☆) ・ちょうこくぐ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 元日(日の出:札幌07:06,東京06:51,名古屋07:00,大阪07:05,福岡07:22)
2 下弦の月 下弦:14時30分
月が最遠:20時53分(視直径29分34秒)
3 地球が近日点を通過:7時49分
4 りゅう座 ι流星群(四分儀座流星群)が極大:17時(条件悪)
5 天王星が東矩:15時2分
6 小寒:7時8分。太陽の黄経が 285度になる。
準惑星 冥王星が:8時8分
9 金星と土星が接近0°05′:12時56分
10 新月 新月:10時31分
11 成人の日
14 水星が内合:17時46分
15 月が最近:11時14分(視直径32分19秒)
17 上弦の月 上弦:8時26分
18 冬の土用の入り:1時43分,太陽の黄経が 297度になる。
21 大寒:0時27分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
アルゴル極小:22時21分
24 満月 満月:10時46分。
アルゴル極小:19時10分
30 火星が西矩:9時28分
月が最遠:18時10分(視直径29分32秒)
小惑星(3)ジュノーが西矩:18時56分