2016年2月の星空

 厳寒期ですが,冬の星座は明るい星が多く豪華です。防寒対策をしっかりして星座観察をしてみましょう。星座を結ぶのが苦手な人でも,オリオン座のような特徴ある星の並びがある冬は,他の季節より星座を見つけるのが楽になります。

 来月9日にを迎える木星が,しし座 で観望しやすくなってきます。
 木星は群を抜いて明るいですから,午後10時頃には東南東の空高く輝いているのがすぐにわかると思います。小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かりますので,冬型気圧配置が弱まった風の弱い日に見てみましょう。惑星の模様は目が慣れると細かい部分までだんだん見えるようになっていきます。目を慣らしたい人は縞模様のスケッチを根気よく続けてみましょう。

 7日の明け方の空で水星が西方最大離角を迎えますが,午前5時半の東京での地平線高度が3°で,ほぼ地平線すれすれです。すぐ横には新月前の細い月と金星がありますので,東南東の地平線近くを双眼鏡でさがしてみてください。

2016-02-07 05:30 東京の空
2016-02-07 05:30 東京の空

 春,2月~4月は夕空の黄道光が観望好期です。黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。 (冬の星座冬の全天星図

 【上旬】 うさぎ座オリオン座がか座(☆) ・ テーブルさん座(☆) ・ はと座
 【中旬】 ぎょしゃ座きりん座
 【下旬】 おおいぬ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)
 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1 下弦の月 下弦:12時28分
3 節分
4 立春:18時46分。太陽の黄経が 315度になる。
7 カシオペヤ座 R(周期430日,変光範囲4.7等-13.5等)が極大光度
水星が西方最大離角:1時(+0.1等,離角26°.7 )
8 新月 新月:23時39分
11 建国記念の日
月が最近:11時41分(視直径32分47秒)
13 アルゴル極小:20時53分
ふたご座 R(周期370日,変光範囲6.0等-14.0等)が極大光度
15 上弦の月 上弦:16時46分
16 アルデバラン食:15時42分(東京:潜入/16:58出現)
月がアルデバランに接近(0°20″):17:04
19 雨水:14時34分。太陽の黄経が 330度になる。
23 満月 満月:3時20分。
27 月が最遠:12時28分(視直径29分28秒)
29 海王星が:8時47分