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2022年08月の星空

星空解説

 夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日~7日が「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」となっています。
 星を見るイベントなど地域の情報などに注意しましょう。

 ・STARWEEK
 ・スター・ウィーク実行委員会(Twitter)


惑星

2022年8月の惑星(2022-08-15 23:00)
2022年8月の惑星(2022-08-15 23:00)

土星

 15日にを迎える土星が見頃です。

 衝の頃の惑星は,午後10時には見やすい位置へ上ってきます。
 夏の惑星は南中しても低い位置になりますが,0.4等の土星は街中でもよく見えます。

 惑星は初心者でも小望遠鏡で観察しやすい対象です。
 望遠鏡があったら環の形を楽しんでみましょう。高倍率にすると望遠鏡の視野に入れておくのが大変なので,低倍率で十分です。

 土星の環は2009年に真横から見た後,現在は環の北側から眺める形になっています。2017年に環が一番大きく広がった姿になり,現在は2025年の環の消失に向かって環が年々閉じていっている最中です。
 今年の姿をスケッチなどで残しておくと,年々の移り変わりがよく分かります。


木星

 木星は夜半には南東の空に上がって来ます。
 明るさは -2.7〜-2.9等で,どの星より明るく輝いています。

 木星も小望遠鏡での観察に適した惑星です。
 望遠鏡があったら,ぜひ低倍率で見てみましょう。縞模様や衛星を見ることができます。

 望遠鏡で惑星をとらえたら,是非スケッチをしてみましょう。
 スケッチのために一生懸命見ているうちに目が惑星に慣れ,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。惑星の模様が見える目は,この「慣れ」によって養われます。

ミラ
木星はギリシャ神話では大神ゼウス。
ガリレオ衛星はゼウスの愛人たちの名前だよ!

 木星の近くに衛星が見えたら, ガリレオ衛星(※)と呼ばれる4個の衛星のどれかです。

※ ガリレオ衛星
 望遠鏡を発明したイタリアの学者,ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星。
 木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと呼びます。
 ガニメデは太陽系で一番大きな衛星,イオは活火山があることで知られています。


ペルセウス座流星群

 毎年お盆休みの頃に見ごろとなるペルセウス座流星群。今年の極大は13日の午前10時頃ですが,12日が満月。月明かりで観察条件は良くありません。

 ペルセウス座流星群のピークを観察するなら12日〜13日の夜になります。
 ピークは13日の夜明け後なので,流星が増えていく状態で夜明けを迎えることになります。

 輻射点があるペルセウス座が高くなるのは夜半過ぎ。輻射点が高くなると見える流星も多くなり,明け方の極大に向かって条件が良くなっていきます。できたら薄明が始まるまで見てみましょう。

 ペルセウス座流星群は,月がない好条件なら多い年で1時間に60個(HR60)くらいの流星が期待できます。IMO(国際的な流星の組織)の予報には ZHR=100 と記載されています。

 できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにするのが沢山の流星を見るコツです。今年は満月が煌々と輝いていますから,月を視野に入れない工夫も必要です。
 ペルセウス座流星群には明るい流星も多く流れますので,満月でも明るい流星を見ることができます。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。


 はくちょう座κ流星群は1時間に2~3個の小規模な流星群です。比較的ゆっくり流れ,速く流れるペルセウス座流星群の流星と対照的です。
 火球が見られることがあります。


伝統的な七夕

ケイト
上弦の月齢は,
平均 7.38日!

 今年の旧七夕(伝統的な七夕)は8月4日です(※)。

 旧暦七夕は月齢7の日の夕方。
 なので月は必ず上弦前で,夜半過ぎると月明かりのない星空が見られます。織り姫星(こと座のベガ)は天頂付近にありますので,見つけてみましょう。
 夏の星座を探してみようのページを参考にしてみて下さいね。

※ 旧暦七夕(伝統的な七夕):
二十四節気の処暑以前で,処暑に最も近い新月を含む日から数えて7日目。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬へびつかい座ヘルクレス座りゅう座・さいだん座(☆)
中旬へび座(尾部)
下旬こと座たて座みなみのかんむり座

夏の星座
夏の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M57 (環状星雲/こと座)
M27 (あれい状星雲/こぎつね座)
散光星雲M8 (干潟星雲/いて座)
M17 (ω星雲,馬蹄型星雲/いて座)
M20 (三裂星雲/いて座)
ほか天の川に多数
散開星団M21・M23・M24・M25 (いて座)
M6・M7 (さそり座)
ほか天の川に多数
球状星団M4・M80 (さそり座)
M10・M12 (へびつかい座)
M13・M92 (ヘルクレス座)
M56 (こと座)
銀河(系外星雲)M51 (子もち星雲/りょうけん座)
M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年8月のカレンダー

 曜日月相天文現象
1八朔
4旧七夕(伝統的七夕)
土用の丑
5上弦の月のイメージ上弦:20時07分
7立秋(太陽の黄経 135度):21時29分
立秋以降は残暑見舞い。
8天一天上
不成就日
11月が最近(距離 0.936):2時9分
天王星(♅)が西矩:21時53分
山の日
12満月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時45分
満月:10時36分
旧ぼん
13ペルセウス座流星群🌠が極大:10時
14三隣亡
15アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時34分
土星(♄)が(やぎ座,+0.4等):2時11分
土星が地球最近(距離 8.857au):6時49分
月遅れ盆
一粒万倍日
16京都五山送り火
不成就日
19下弦の月のイメージ下弦:13時36分
20 はくちょう座κ流星群🌠が極大
21旧地蔵ぼん
23小惑星(4)ベスタが :3時55分
月が最遠(距離 1.055):6時52分
処暑(太陽の黄経 150度):12時16分
天しゃ
24水星が遠日点を通(距離 0.467au):6時21分
京都地蔵ぼん
不成就日
26三隣亡
27新月のイメージ火星(♂)が西矩:14時27分
新月:17時17分
八せん始め
一粒万倍日
28水星 (☿) が東方最大離角:1時(離角 27°19)
不成就日

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


8月のお話

葉月
August
立秋と処暑
土用波・秋日照り・夏台風・迷走台風
涼風至(七十二候 立秋~処暑)
Grain Moon
ラマス(Lammas Day)

ヒゴタイ(肥後躰・平江帯)
ヒゴタイ(肥後躰・平江帯)

データ出典

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会

2022年07月の星空

星空解説

 7月前半は梅雨の最中で雨が多く夜も短く,星を見る条件はよくありません。けれど学校が夏休みに入る頃には梅雨明けし,太平洋高気圧に覆われて安定した晴れの日が続くようになります。
  このような梅雨明け後の安定した晴れ続きを,梅雨明け十日と呼びます。夏休みに入ると林間学校やキャンプなどで星を見る機会も増えますね。

 今年は20日(水)が下弦,29日(金)が新月です。
 海の日の連休の頃は下弦前の月がありますが,日没から夜半すぎまで月明かりに邪魔されずに星座観察ができますし,下旬になるほど良い条件です。


七夕

 7月と言えば七夕ですね。
 けれども現在の暦では,七夕は梅雨の真っ只中で星が見えないことも多いですね。

 今年は7月7日,七夕の日が上弦(半月)です。
 夜半までは少しばかり月明かりがありますが,織り姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)は都会の明るい空でもよく見える星です。
 織り姫と彦星は夏の大三角を形作る星でもあり,見つけるのは決して難しくありません。

ケイト
旧暦七夕の日付は毎年変わるよ!

 晴れ間がのぞいたら,夏の大三角をさがしてみましょう。

 参考: 夏の星座を探してみよう

 ところで,本来の七夕は旧暦(太陰太陽暦)の行事(※)です。

 旧暦七夕の頃には梅雨も明けていてよく晴れます。今年の旧暦七夕(伝統的七夕)は8月4日です。7月7日が雲ったら,8月4日の七夕を待ちましょう。


※ 旧暦七夕(伝統的七夕)
二十四節気の処暑以前で,処暑に最も近い新月を含む日から数えて7日目。


惑星

 惑星は夜半過ぎの空に集まっています。

 一番見やすいのは 来月を迎える土星で, やぎ座に位置しています。また9月に を迎える 木星うお座くじら座の境目辺りを移動しています。
 火星うお座から おひつじ座を移動中で,日の出前の東の空。
 金星も,日の出前の東の空低い位置に見ることができます。

2022年7月の惑星(2022-07-15 02:00)
2022年7月の惑星(2022-07-15 02:00)
※ クリックで拡大できます。

木星と土星

 木星も土星もひときわ明るく輝いていますので,都会の明るい星空でもすぐに見つけることができます。また,月明かりや街明かりがあっても支障なく望遠鏡で観察できます。
 小望遠鏡があったら低倍率で衛星の動きや縞模様,環の形を楽しんでみましょう。

 望遠鏡で惑星をとらえたら,是非スケッチをしてみましょう。スケッチをすることにより目が惑星に慣れ,何度か続けているとだんだん模様がよく見えるようになっていきます。目の「慣れ」は惑星の模様を観察するのに大切なスキルです。

 望遠鏡で木星を見ると,木星の近くに衛星が見えます。小望遠鏡で見える衛星は ガリレオ衛星(※)と呼ばれる4個の衛星のどれかです。
 望遠鏡を持たない方は,地域にある公共の天文台などが主催する観望会を捜してみましょう。

 土星の環は2009年に真横から見た後,北から眺める形になっています。2017年に一番大きく広がった姿になり,現在は2025年の環の消失に向かって環が年々閉じていっている最中です。
 今年の姿をスケッチなどで残しておくと,年々の移り変わりがよく分かります。

※ ガリレオ衛星
ガリレオ・ガリレイによって1610年に発見された木星の4個の衛星。
木星に近い順にイオ,エウロパ,ガニメデ,カリストと名付けられており,ガニメデは太陽系で一番大きな衛星です。イオは活火山があることで知られています。


冥王星

 20日に準惑星の冥王星いて座を迎えます。
 冥王星は衝でも暗くて肉眼では見えません。望遠鏡を使っても初心者が見つけるのは難しい惑星ですので,見たい方は公共天文台の観望会などで見せてもらいましょう。


スーパームーン

 今月は月最近の翌日が満月です。月が地球に近い位置で満月を迎えるため,大きな満月=スーパームーンとなります。

満月の大きさ比較
大きな満月と小さな満月

  スーパームーンという言葉はアメリカの占星術師リチャード・ノル(Richard Nolle)氏が定義したもので,天文学とは関係ありません。けれど,月が楕円軌道を描いて地球を周回していること,月と地球の距離が一定ではないことを知る良いチャンスです。

 地球と月は近い時と遠い時で 4万キロも距離が変わり,満月の見かけの直径も最大で14%も異なっているのです。

 スーパームーンの時には潮汐力が強まり,砂浜の浸食が50%増すという研究結果も出ています。

ケイトとミラのスーパームーン (1) 
「スーパームーン」で砂浜浸食50%増し、海岸管理者への警告 | 日経クロステック(xTECH)


流れ星

 夏休みは一年の中でも特に流れ星が多い季節です。
 7月下旬には有名なペルセウス座流星群が流れ始めますが,同じ頃にやぎ座α流星群みずがめ座 δ南流星群 なども活動しています。

 今年は7月29日が新月で,7月下旬からお盆にかけての条件は良好です。
 みずがめ座δ南流星群 (ZHR=16) の活動期間は7月12日~8月23日,やぎ座α流星群 (ZHR=5) は7月3日~8月15日。両方とも派手な流星群ではありませんが,長い期間活動しています。

ミラ
流れ星は寝転がって見るといいんだよ!

 どちらの流星群も放射点が上がってくるのは21時頃。それくらいの時間から未明までが見やすくなります。

  やぎ座もみずがめ座も秋の星座で,輻射点(放射点)が同じ方向にあるため,この二つの群の流星を見分けるのはちょっと大変です。
 やぎ座α流星群の群流星は,ゆっくりと流れるのが特徴で,爆発を伴う火球が見られることもあります。みずがめ座δ南流星群は母天体がマックホルツ彗星(96P/Machholz)で,やぎ座α群の流星より速く流れます。

 ですが,観測するのでなければ群は気にせず,夏休みは流れ星が増える季節だと思って夜空をみあげて楽しむのが良いですね。

 夏でも山の上などは冷え込みます。寒さ対策をして流星観察をしましょう。

参考:流れ星を見てみよう


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬おおかみ座・てんびん座
中旬かんむり座・こぐま座・じょうぎ座(☆)
ふうちょう座(☆)・へび座頭部
みなみのさんかく座(☆)
下旬さそり座

夏の星座
夏の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M57 (環状星雲,こと座)
散光星雲M8 (干潟星雲,いて座)
M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座)
M20 (三裂星雲,いて座)
ほか天の川に多数
散開星団M21・M23・M24・M25 (いて座)
M6 ・M7 (さそり座)
ほか天の川に多数
球状星団M3 (りょうけん座)
M4・M80 (さそり座)
M5 (へび座),M10・M12 (へびつかい座)
M13・M92 (ヘルクレス座)
銀河(系外星雲)M51 (子もち星雲,りょうけん座)
M101 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年7月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1山開き
2半夏生(太陽の黄経 100度):5時47分
4地球が遠日点を通過(距離 1.017au):16時11分
7上弦の月のイメージ上弦:11時14分
小暑(太陽の黄経 105度):11時38分
七夕
9浅草ほおずき市
11水星が近日点を通過(距離 0.308au):6時43分
13月が最近(距離 0.929):18時6分
精霊祭
迎え火
14 満月のイメージ 満月(スーパームーン):3時38分
15ぼん
16藪入り
送り火
一粒万倍日
三隣亡
17水星(☿)が外合:4時38分
18海の日
19水星が地球最遠(距離 1.337au):18時34分
20 下弦の月のイメージ 夏の土用の入(太陽の黄経 117度):1時41分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:5時14分
夏の土用の入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
準惑星 (134340) 冥王星(♇)がいて座,+14等):10時38分
下弦:23時19分
22火星と月の合(火星食):1時6分
準惑星 (1) ケレスが:10時25分
23アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時3分
大暑(太陽の黄経 120度):5時7分
土用の丑
24地蔵ぼん
26月が最遠(距離 1.057):19時22分
29 新月のイメージ 新月:2時55分
30みずがめ座 δ南流星群🌠が極大
やぎ座 α流星群🌠が極大
31不成就日
一粒万倍日

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について

7月のお話

文月
July
小暑と大暑
山開き・洗車雨・酒涙雨・送り梅雨・戻り梅雨・梅雨明け・梅雨明け十日・かんかん照り・油照り
Hay Moon(干し草の満月)
温風至(あつかぜいたる)
半夏生(ハンゲショウ)

ネムノキ(合歓木)
ネムノキ(合歓木)

データ出典

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小 予報 – 日本変光星研究会

2022年06月の星空

星空解説

 夜が短い上に梅雨空が続く6月は,星空を見上げるには条件が悪い季節です。

 2022年は明るい惑星たちも夜半から明け方に集中しており,観察しにくい位置にあります。

五月雨星

ミラ
雨夜の星ってカッコイイね!

 星空と無縁になりがちな梅雨空でハイライトになるのがこの星です。

 梅雨の晴れ間が広がった夜に空を見上げてみましょう。
 夕刻の薄明が終わる頃,天頂付近にオレンジ色の1等星が輝いています。

 これはうしかい座 のアルクトゥルス

 アルクトゥルスは,梅雨時の輝星らしく 雨夜の星(あまいのほし),五月雨星(さみだれぼし)など風情ある和名を持っています。

 また,麦が熟れる頃に昇る星であることから,麦星麦熟れ星麦刈り星などの異名も持っています。農事暦と共に生きた昔の日本人の生活が偲ばれますね。

 アルクトゥルスの探し方は 春の星座を探してみよう のページを参考にしてください。


6月の惑星

土星

 やぎ座にあって,夜半過ぎると南東の空に見えてきます。

ケイト
午前2時には南東の空で見やすくなるよ!

 土星の環は2009年に真横から見た後,北から眺める形になっています。2017年に一番大きく広がった姿になり,現在は広がりが狭くなっているところです。
 来年には更に輪が狭くなり様子が変わりますので,小望遠鏡があったらスケッチに残しておきましょう。

 惑星は繰り返しよく見ていると,だんだん目が慣れて模様や輪の様子が見えるようになってきます。スケッチは惑星を見る目を育てるのにとても良い手段です。

 望遠鏡を持たない方は,地域にある公共の天文台の観望会などを捜して行ってみましょう。

 明け方が近づくと,木星や火星も見やすい高度に上がって来ます。

6月の惑星(2022-06-15)
6月の惑星(2022-06-15)

水星

 16日,夜明けの空で水星が西方最大離角を迎えます。
 この日の午前4時の東京での地平線高度は8度。あまり条件は良くありません。

 かなり低い位置なので,探してみる方は金星の位置を頼りに双眼鏡などを使うとよいでしょう。

水星の西方最大離角(2022-06-16)
水星の西方最大離角(2022-06-16)

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬おとめ座ケンタウルス座りょうけん座
中旬
下旬うしかい座・コンパス座(☆)

夏の星座
夏の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲
散開星団
球状星団M3 (りょうけん座),
NGC5139 (ω星団/ケンタウルス座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座),
M65・M66 (しし座),
かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年6月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1気象記念日
写真の日
電波の日
2月が最遠(距離1.057):10時13分
3測量の日
端午
不成就日
三隣亡
5世界環境デー
6芒種(太陽の黄経 75度):1時26分
三隣亡
7 上弦の月のイメージ 上弦:23時48分
9天一天上
一粒万倍日
10時の記念日
天しゃ
一粒万倍日
11入梅(太陽の黄経 80度):6時53分
不成就日
14 満月のイメージ 満月:20時52分
15月が最近(距離0.930):8時23分
16海王星(♆)が西矩:22時41分
水星(☿)が西方最大離角(離角-23°12):24時
18三隣亡
19父の日
不成就日
21下弦の月のイメージ下弦:12時11分
夏至(太陽の黄経 90度):18時14分
火星が近日点通過(距離 1.381au):22時6分
一粒万倍日
22一粒万倍日
27不成就日
28貿易記念日
八せん始め
29 新月のイメージ 木星(♃)が西矩:9時59分
新月:11時52分
月が最遠(距離1.058):15時8分
30大祓(おおはらへ)
夏越祭
三隣亡

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


6月のお話

水無月
June
芒種と夏至
入梅・梅雨・五月雨
Flower Moon(花の満月)
螳螂生(かまきりしょうず)
サクサイワマンの太陽の祭り
聖ヨハネ祭と Midsummer Day

雀

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2022年05月の星空

星空解説

 今年のゴールデンウィークは5月1日が新月で,全体的に星空観望の条件は良好です。
 ゴールデンウィークの頃は日差しが強く昼間は暑いほどでも,夜はぐっと冷え込みます。しっかり防寒して星空を楽しみましょう。


みずがめ座η流星群

ミラ
5日~7日の夜明け前だよ!

 6日の夕刻にピークを迎えるみずがめ座 η流星群は,母天体が有名なハレー彗星です。9日が上弦ですから,みずがめ座が昇る夜半過ぎには月明かりもなくなります。
 流星観察は5日~7日の夜明け前が好条件です。

 1時間に5個程度の流星群で,流れ星が次々に流れるようなことはありませんが,この群は痕をともなう明るい流星が特徴。火球が見えることもあります。
 輻射点(放射点)が秋の星座の みずがめ座 にあるため,群流星は東の空の低い位置から空を駆け上がるような経路を描いて流れます。

 輻射点が昇りきらないうちに薄明が訪れますので,群流星を観察できるのは,夜半過ぎから薄明が始まるまで。明け方の流星観測はゴールデンウィークの頃であってもかなり冷えます。十分に防寒対策を行いましょう。

 参考: 流れ星を見てみよう


水星が観望好機

 4月29日に東方最大離角を迎えた水星が,上旬に観望好機です。
 5月6日夕刻の星図を載せましたが,19時の東京での地平線高度が10度を超え,水星としては大変見つけやすい高度です。

 それでもかなり低い位置ですので,西の空が開けたところでさがしてみましょう。西空には冬の星座の1等星たちが輝いていますので,それらを参考にしながらたどると分かりやすいでしょう。

夕刻の水星(2022-05-06)
夕刻の水星(2022-05-06)
※ 画像はクリックして拡大できます。

 太陽のすぐ近くを周回している水星は,いつも太陽の近くにいて,日の出直前か日没直後の,ほんの短い時間に地平線ぎりぎりの位置にしか見ることができません。
 このため水星を見る機会はとても少ないのです。

 地動説で有名なコペルニクスも,死の床で水星を見る機会がなかったことを嘆いたという逸話が残っています。


青空の中の金星と月の合

ケイト
昼間の月は見つけにくいの><!

 27日の正午,青空の下で細い月と金星が接近し,鹿児島県南部や沖縄県では金星食になります。

 青空の中の細い月はなかなか見つかりません。西南西の方角,高さは40度くらいの位置をさがしてみましょう。

 双眼鏡を使う場合は,間違って太陽を入れないように細心の注意を払って下さい


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません 。

上旬おおぐま座コップ座
中旬
下旬かみのけ座 ・からす座
はえ座(☆)・みなみじゅうじ座(☆)

春の星座
春の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲NGC3242 (うみへび座)
M97 (おおぐま座)
散開星団M44 (プレセペ/かに座)
球状星団M3 (りょうけん座)
NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座)
M65・M66 (しし座)
かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年5月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1 新月のイメージ 新月:5時28分(部分日食)
2八十八夜(立春を起算日とし88日目)
一粒万倍日
3憲法記念日
4みどりの日
5こどもの日
端午
天王星(♅)が:16時22分
立夏(太陽の黄経 45度):21時26分
月が最遠(距離 1.054):21時46分
6天王星が地球最遠(距離 20.714au):1時1分
みずがめ座 η流星群🌠が極大(条件良):17時
8母の日
旧灌仏会(かんぶつえ)
9 上弦の月のイメージ 上弦:9時21分
15金星が遠日点通過(距離 0.728au):19時33分
16 満月のイメージ 土星(♄)が西矩:3時49分
満月:13時14分(部分月食)
18月が最近(距離 0.937):0時27分
21小満(太陽の黄経 60度):10時23分
22水星(☿)が内合:4時18分
23 下弦の月のイメージ 下弦:3時43分
水星が地球最近(距離 0.550au):8時24分
27金星と月の合(離角 0°11’):12時00分
28水星が遠日点通過(距離 0.467au):7時5分
30 新月のイメージ 新月:20時30分

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


5月のお話

皐月
May
立夏と小満
筍梅雨・青嵐・メイストーム・茅花流し・走り梅雨・卯の花腐し
Milk Moon(ミルクの満月)
蛙始鳴(かわずはじめてなく)

ヒヨドリ
ヒヨドリ

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2022年04月の星空

星空解説

ミラ
4月1日の東京は
日の出 5:28
日の入 18:02
だよ!

 春分が過ぎ夜が短くなる4月です。

 この頃は,花曇りや菜種梅雨で天気は安定しません。
 弱まったシベリア気団から南下してくる移動性高気圧が次々と日本列島を通過します。移動性高気圧に挟まれると気圧の谷ができたり,高気圧が北の方を通ると停滞前線が現れたりするのです。

 また,晴れても春霞で空はぼんやり。星を観察する条件は今ひとつですが,大気の状態は安定していますので,小望遠鏡で月や惑星を見るには良い季節です。


2022年4月の惑星

水星が見頃

ケイト
水星を見る機会は貴重だよ!

 3日に外合となる水星は,29日の東方最大離角に向かって夕刻の西空で徐々に見やすくなっていきます。
 東方最大離角の頃は,日没直後の東京での地平線高度が10度を超え,今年一番の好条件です。好条件といっても大変低い位置ですから,空がよく開けたところで,双眼鏡などを準備して探してみましょう。

水星の東方最大離角(2022-04-29)
水星の東方最大離角(2022-04-29)

明け方に惑星が集合

 日の出前の東の空に惑星が集合しています。
 特に4日の朝には火星と土星がくっつくように接近します。どちらも1等前後でほぼ同じ明るさに見えています。

 赤い火星と黄色い土星。色の違いに注目してみましょう。

火星と土星が接近(2022-04-05)
火星と土星が接近(2022-04-05)

 月末にはこの惑星の中に細い月が加わって,さらに賑やかな様子が見られます。

月と惑星の集合(2022-04-26)
月と惑星の集合(2022-04-26)

4月こと座流星群

ケイト
流星群といっても,1時間に数個。
期待しすぎないでねー。

 4月こと座流星群は,23日明け方にピークが予想されています。
 こと座が高く上ってくるのは夜半頃で,夜半から明け方までが適した時間帯となります。けれど,今年は下弦の月が出ています。またピークの時刻には既に薄明も始まっています。

 条件は最悪というほどではありませんが,あまり良い方でもありません。1時間に数個程度が予想される流星数です。

 4月こと座流星群はピークが鋭く,流星観察に適しているのは22日~23日の夜となります。

 流星観測は冷え込みますので,4月後半ですが,しっかりと防寒対策をしましょう。
 観測は,流れ星を見てみよう のページを参考にして下さい。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません 。

上旬らしんばん座
中旬ほ座
下旬うみへび座・カメレオン座(☆)
こじし座・しし座・ポンプ座・ろくぶんぎ座

春の星座
春の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲NGC3242 (うみへび座),M97 (おおぐま座)
散開星団M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座),
M65・M66 (しし座),
かみのけ座~おとめ座銀河群

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年4月のカレンダー

日 曜日月相天文現象
1 新月のイメージ 新月:15時24分
十方ぐれ入り
不成就日
2一粒万倍日
3水星(☿)が外合:8時11分
旧ひな祭
4天王星と月が合(天王星食):2時47分
5清明(太陽の黄経 15度):4時20分
土星と火星が合(離角 0°18):10時51分
一粒万倍日
8月が最遠(距離 1.052):4時11分
灌仏会(かんぶつえ)
花まつり
9 上弦の月のイメージ 上弦:15時48分
不成就日
10天一天上
11メートル法公布記念日
三隣亡
12小惑星 (2) パラスが:11時49分
世界宇宙飛行の日
14水星が近日点を通過(距離 0.308au):7時27分
準惑星 (136199) エリスが:6時25分
17 満月のイメージ 満月:3時55分
春の土用の入り(太陽の黄経 27度):9時43分
イースター
不成就日
一粒万倍日
18発明の日
19準惑星 (136108) ハウメアが :9時38分
20月が最近(距離 0.950):0時13分
穀雨(太陽の黄経 30度):11時24分
一粒万倍日
23 下弦の月のイメージ 4月こと座流星群🌠 が極大:4時
下弦:20時56分
三隣亡
25不成就日
28海王星と金星が合(離角 0°00):4時12分
29水星 (☿) が東方最大離角:17時(離角20°36)
昭和の日
八せん始め
一粒万倍日

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


4月のお話

卯月
April
清明と穀雨
菜種梅雨・花冷え・花曇り
 Egg Moon(復活祭の満月)
・ 玄鳥至(つばめきたる)
イースター・エッグ(Easter egg)
セイヨウカラシナ

タンポポ
タンポポ

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization

2022年03月の星空

星空解説

ミラ
暖かくなって早起きも楽になったね!

 春分を迎える3月は,ぐんぐんと日が長くなっていきます。春分や秋分の頃は,日の出や日没の位置も日々大きく移動します。

 夜が短く空は霞み菜種梅雨で雨も増え,星空観察には少し条件が厳しくなりますが,春になると大気が安定しますので,小望遠鏡での月や惑星の観察には良い季節です。


明け方の惑星たち

ケイト
惑星と月のランデブーぜひ見てみよう!

 金星・土星・火星が明け方の東の空に集合しています。
 金星は20日に西方最大離角で,高度はそれほど高くありませんが,ひときわ明るく明けの明星として輝いています。

 月末には,-4.4等の金星,1.1等の火星,0.8等の土星の近くを細い月が通り過ぎます。

明け方の月と惑星(2022-03-28)
明け方の月と惑星(2022-03-28)

 細い月は意外と探すのが難しいものですが,金星が良い目印になります。
 ただ,全体的にたいへん高度が低いので,障害物がなく空が開けた場所で探してみましょう。双眼鏡をお持ちでしたら持っていきましょう。

明け方の月と惑星(2022-03-29)
明け方の月と惑星(2022-03-29)

 月初めには夕刻の西空にあった木星も5日の合の後は明け方の空に変わりますが,太陽に近すぎてしばらくは観察に適しません。
 水星も外合が近く,見つけるのは難しいでしょう。



南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬いっかくじゅう座ふたご座
中旬こいぬ座とびうお座(☆)・とも座やまねこ座
下旬かに座 ・りゅうこつ座

春の星座
春の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M1 (かに星雲/おうし座),M97 (おおぐま座)
散光星雲M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団M35 (ふたご座),M36・M37・M38 (ぎょしゃ座),M44 (プレセペ/かに座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座),M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年3月のカレンダー

曜日月相天文現象
1水星が遠日点を通過:7時50分
一粒万倍日
3 新月のイメージ 新月:2時35分
上巳(桃の節句)
4不成就日
5木星(♃)が:  23時6分
啓蟄(太陽の黄経 345度):23時44分
6木星(♃)が地球最遠(距離 5.972au):7時16分
8庚申
9一粒万倍日
10 上弦の月のイメージ 上弦:19時45分
旧こと始め
旧針供養
11月が最遠(1.052):8時4分
八せん終わり
12不成就日
13海王星(♆)が:20時43分
14海王星(♆)が地球最遠(距離 30.913au):17時14分
一粒万倍日
三隣亡
18 満月のイメージ 満月:16時18分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時13分
春の彼岸入り
20金星(☿)が西方最大離角(離角-46°35′):18時
不成就日
21春分(太陽の黄経 0度):0時33分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:19時2分
春分の日
一粒万倍日
23世界気象デー
24月が最近(0.962):8時37分
春の彼岸明け
25 下弦の月のイメージ 下弦:14時37分
電気記念日
26天しゃ
一粒万倍日
三隣亡
28準惑星 (136472) マケマケが:22時23分
不成就日
29水星(☿)が地球最遠(距離 1.351au):10時9分

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


3月のお話

弥生
March
啓蟄と春分
春一番・花散らし・春嵐
Lenten Moon(受難節:レントの月)
蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
灰の水曜日(Ash Wednesday)
聖パトリック祭(St Patrick’s Day)
イースター・エッグ(Easter egg)

梅の花 Plum blossom
梅の花 Plum blossom

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会

2022年02月の星空

星空解説

 今年の2月は金星と火星と水星が明け方の東の空に集まっています。木星は夕刻の西空に見えています。

 2月には有名な流星群などはありませんが,関東以南の地方では長寿の星,カノープスを見るチャンスです。詳しくは 冬の星座を探してみよう のページを参考にしてください。

 厳寒期の星空観察はとても冷えます。
 十分な防寒対策をしましょう。


節分と立春

 昨年は節分が2日,立春が3日になったことで話題になりましたが,今年は例年通り,節分は2月3日,立春は2月4日に戻っています。

 節分は立春の前日。
  1太陽年(365.2422日)と1年(365日)の差による暦のぶれは,閏年などを入れ調整されています。しかし,それでも調整しきれなかったのが,昨年の節分と立春の日付でした。

ミラ
節分って季節を分ける日なんだね!

 今年は立春は2月4日に,節分は2月3日に戻りましたが,2025年からは4年毎に立春2月3日・節分2月2日となり,2057年と2058年は2年連続で立春2月3日・節分2月2日となります。
 しばらく立春と節分が1日早くなる傾向が続くというわけです。


 ところで,「節分」ですが,本来は季節を分けるという意味の雑節です。
 立春の前日のみでなく,立夏・立秋・立冬の前日も節分でしたが,現在ではこのうち立春の前日のみが節分として残っています。


夜明けのヴィーナス


 13日の明け方の空で,金星が最大光度を迎えます。
 夜明け前の東の空には,火星と17日に西方最大離角を迎える水星も見えていて賑やかです。
 金星はとても明るいのですぐにわかりますが,土星と水星は双眼鏡があった方が探しやすいでしょう。

ケイト
朝の澄んだ空に輝く金星は本当に綺麗だよ!

 下の星図は2月10日の朝6時の南東の空です。
 この時の水星の地平線高度は8度。とても低い位置なので,金星や火星を目印に探してみましょう。

 この頃はどんどん日の出が早くなっていきますので,月末に近づくにつれ,朝6時の空も明るくなり,星は捜しにくくなります。

 最大光度の頃の金星は,昼間の青空の中でも見つけることができます。金星を捜す場合は,決して太陽を見ないように細心の注意を払って気をつけて下さいね!

2022年2月10日 明け方の空
2022年2月10日 明け方の空

黄道光

 2月~4月は夕空の黄道光が観望好期です。
 黄道光とは日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬うさぎ座オリオン座がか座(☆)・テーブルさん座(☆)・はと座
中旬ぎょしゃ座きりん座
下旬おおいぬ座

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M1 (かに星雲/おうし座)
M97 (おおぐま座)
散光星雲M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団M35 (ふたご座)
M36・M37・M38 (ぎょしゃ座)
M45 (プレアデス星団,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲)M81・M82・M101 (おおぐま座)
M106 (りょうけん座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年2月のカレンダー

曜日月相天文現象
1 新月のイメージ アルゴル型食変光星 アルゴル極小:01時03分
新月:14時46分
旧元日
3アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時53分
節分
不成就日
4立春(太陽の黄経 315度):05時51分
土星(♄)が地球最遠(距離 10.898au):22時14分
5土星(♄)が:04時05分
一粒万倍日
6アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時42分
7旧七草
8 上弦の月のイメージ 上弦:22時50分
こと始め・針供養
9天一天上
10一粒万倍日
11月が最遠(距離 1.053):11時37分
建国記念の日
紀元節・不成就日
13金星(♀)が最大光度(-4.9等):03時
15旧小正月・三隣亡
17満月のイメージ満月:01時57分
水星(☿)が西方最大離角(-0.6等,離角 -26°17′):06時
一粒万倍日
18冥王星の日
19雨水(太陽の黄経 330度): 01時43分
不成就日
20旧二十日正月
22一粒万倍日
23アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時38分
天皇誕生日
24 下弦の月のイメージ 下弦:07時32分
26アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時27分
27月が最近(距離 0.957):07時25分
不成就日・三隣亡
28八せん始め

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


2月のお話

如月
February
立春と雨水
スターダスト現象・氷霧・星のささやき・光の春
Wolf Moon(オオカミの満月)
東風解凍 (はるかぜこおりをとく)
キャンドルマス(Candlemas Day)
節分(せつぶん,せちぶん)
太巻き寿司の丸かぶり
宝積寺の豆撒式
灰の水曜日(Ash Wednesday)

黄水仙
黄水仙

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会

2022年01月の星空

 2022年(令和4年・皇紀2682年)は平年。干支は 壬寅(みつのえとら),五黄の寅(ごおうのとら)です。
 今年も宜しくお願い致します。

星空解説

しぶんぎ座流星群

ミラ
今年の初観測はしぶんぎ座流星群だね!

 年始の空を飾るしぶんぎ座流星群(りゅう座 ι流星群 )は,4日の朝に極大が予想されています。ピークが鋭い流星群で,一番観測に適しているのは3日~4日の夜になり,今年は3日が新月で大変条件が良いので多くの流星が期待できます。

 しぶんぎ座流星群の放射点は,りゅう座とうしかい座の境界付近。高く上がってくるのは夜半過ぎです。このため,観測に適した時間帯は放射点が高くなる午前2時を過ぎてからになります。

 しぶんぎ座流星群は三大流星群の一つで,極大事のZHR=120です。新月の夜なら,1時間あたり60個程度の流星が期待できるかもしれません。

 長時間空を見上げる流星観察には,しっかりとした防寒対策が必要です。流れ星を見てみよう のページを参考に,事前に安全な観察場所を捜して備えるようにしましょう。


水星の東方最大離角

 7日の夕刻西空で,水星が東方最大離角を迎えます。
 日没後,暗くなりかけた午後5時すぎの東京で,水星の地平線高度は約10度。
 地平線ぎりぎりですが,水星としては比較的見やすい高さです。

ミラ
水星を見るのって難しい!

 低い空までよく見える場所で,双眼鏡などを使ってさがしてみましょう。地平線近くの空では,大気による減光で星は実際の光度より暗く見えます。

 水星は動きが速いので,東方最大離角の前後3日間くらいが見頃です。

水星の東方最大離角(2022-01-07)
水星の東方最大離角(2022-01-07)

夕刻の西空の月と惑星

 上旬の日没後は,西の空で月が毎日異なった惑星と近づきます。

 4日は水星,5日は土星,6日は木星。
 望遠鏡が必要になりますが,7日には海王星,11日には天王星とも近づきます。

 特に木星と土星は肉眼でよく見えますので,月との位置関係が毎日変わっていく様子を楽しむことができます。
 宵の西空の月と惑星を見上げてみてください。

 星図は一番わかりにくい水星との合の様子です。
 この日は月も新月を過ぎたばかりで細く淡く見つけるのが難しいですが,双眼鏡などを使って南西の地平線近くを探しましょう。

月の水星の合(2022-01-04)
月の水星の合(2022-01-04)

2022年で一番遠い満月

 14日に月が地球最遠を通過した直後の1月18日の満月は,2022年で一番遠い満月となります。
 この日の満月の時の地球中心から月の中心までの距離は約40万1000km,月の視直径は約29分47秒です。

 冬の月は天頂高くまで上るので,ますます小さく見えそうです。

 なお,2022年の一番近い満月,スーパームーンは7月14日です。

満月の大きさ比較
遠い満月と近い満月の大きさ比較

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬とけい座(☆)・ペルセウス座
中旬エリダヌス座レチクル座(☆)
下旬おうし座・かじき座(☆)・ちょうこくぐ座

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲M1 (かに星雲/おうし座)
散光星雲M42 (オリオン大星雲/オリオン座)
散開星団M35 (ふたご座),
M36・M37・M38 (ぎょしゃ座)
M45 (プレアデス,すばる/おうし座)
銀河(系外星雲)M81・M82 (おおぐま座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2022年1月のカレンダー

曜日月相天文現象
1元日
日の出:札幌07:06,仙台06:53,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23,那覇07:17
初寅・不成就日・三隣亡
2月が最近(距離 0.931):07時56分
初夢・初荷・書初め・皇居一般参賀・初卯
3新月のイメージ新月:03時33分
4しぶんぎ座流星群 が極大:06時(条件良好)
水星(☿)と月の合(離角 3°05’):11時37分
地球が近日点を通過(0.983au):15時55分
官庁御用始め・初巳
5土星 (♄)と月の合(離角 4°04’):03時44分
小寒(太陽の黄経 285度): 18時14分
三隣亡
7木星 (♃)と月の合(離角 4°10’):11時57分
水星(☿)が東方最大離角(-0.6等,離角19°13′):20時
庚申
8金星 (♀)が地球最近(0.266au):18時13分
不成就日
9アルゴル型食変光星 アルゴル極小:02時29分
金星 (♀)が内合:09時48分
10上弦の月のイメージ上弦:03時11分
成人の日
11アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時18分
鏡開き・蔵開き・初子
天しゃ・一粒万倍日
12小惑星 (3) ジュノーが:06時51分
14月が最遠(距離 1.056):18時26分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時07分
一粒万倍日
15小正月
16準惑星 (134340) 冥王星(♇)が:23時51分
藪入り・不成就日
17冬の土用の入(太陽の黄経 297度):12時54分
阪神淡路大震災
三隣亡
18 満月のイメージ 満月:08時48分
初観音
20大寒(太陽の黄経 300度):11時39分
二十日正月
23水星(☿)が内合:19時28分
一粒万倍日
24初地蔵・初愛宕・不成就日
25 下弦の月のイメージ 水星 (☿)が地球最近(0.661au):04時47分
下弦:22時41分
初天神
26文化財防火デー・一粒万倍日
27国旗制定記念日
28初不動
29三隣亡
30月が最近(距離 0.942):16時11分
31天王星(♅)が東矩:04時32分
十方ぐれ入り

2022年/令和4年/皇紀2682年/平年/ 壬寅(みつのえとら)

惑星用語の説明
月の形の変化について


1月のお話

睦月
January
小寒と大寒
霧氷・雪起こし
Moon After Yule
・ 芹乃栄(せりすなわちさかう)
節句
福笹
公顕祭とクリスマス・ツリー
どんどや

壬寅(2022)
壬寅

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会
2022年 地球から最も遠い満月(2022年1月) | 国立天文台(NAOJ)

2021年12月の星空

星空解説

 日没が早く夜が長く空も澄んでいる12月は、星空観察に良い季節です。明るい星が多くにぎやかな冬の星座達も,早い時間帯から見られるようになります。

惑星

ミラ
木星と土星もそろそろ見納めだね。

 木星土星は,先月に引き続き,日没から夜の早い時間帯に,南から南西の空に見ることができます。

 水星は11月末に外合を迎えたばかりで太陽に近く,見えません。

 金星は日没後の南西の空低く見えていますが,高度が低く,低空まで見渡せる場所へ行かないと見えません。月末より月初めの方が少し高い位置に見えています。

 火星は明け方の南東の空低くに見えますが,やはり高度が低く,見つけるのは難しいでしょう。

2021年12月15日 18時の木星と土星と金星
2021年12月15日 18時の木星と土星と金星

流星群

ふたご座α流星群

 毎年師走の空を飾るふたご座α流星群。今年は上弦を過ぎた月があり,月明かりの影響がなくなる夜半過ぎからが好条件となります。

 極大は14日の夕方なので,14日~15日の明け方が極大に近い好条件となります。前日の13日~14日の夜も見頃です。

ケイト
フェアトンは塵を出し尽くした彗星のなれの果てなんだって。

 ふたご座流星群は明るい流星が多く,近年は火球も増えていっそう華やかになってきています。
 母天体の小惑星(3200)フェアトンは,1.43年周期で楕円軌道を描いて公転しており,今世紀末の2093年12月14日に地球にかなり接近することが予想されています。また2223年には軌道が地球に近づくことも予想され,今後ともふたご座α流星群と共に目が離せない存在です。

 ふたご座α流星群の活動期間は12月5日頃から12月20日頃まで。冬の星座であるふたご座に流星群の放射点があるため,一晩中,全ての方角でコンスタントに流れます。
 12月は日没が早く夜が長い季節でもありますから,思い出したら夜空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。
 流星観察については 流れ星を見てみよう をご参照ください。


こぐま座流星群

 ふたご座流星群が活動を終える頃,一年を締めくくるこぐま座流星群が流れ始めます。こぐま座流星群は8P/タットル彗星を母天体とする流星群です。

 今年は22日~23日の夜がピークですが,満月を過ぎた大きな月があり,条件はよくありません。22日15時~16時頃にダストトレイル接近が予想されていますので,接近が宵の口へずれ込んだら,少し多めに流れ星が見られるかも知れません。

 こぐま座流星群の流星は北天から緩やかに流れます。ZHR=10で,実際に見える流れ星は1時間に1~2個くらい。小さな流星群ですが火球が流れることもあります。


皆既日食

 4日南極大陸で皆既日食が見られます。
 日本では見られませんが,日食の様子をライブ中継するサイトなどがありますから,興味がある方はネットで臨場感を味わいましょう。


南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬カシオペヤ座ほうおう座
中旬くじら座さんかく座
下旬おひつじ座・みずへび座(☆)・ろ座

冬の星座
冬の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲
散光星雲M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
散開星団M34 (ペルセウス座)
h-χ (二重星団,ペルセウス座)
M45 (プレアデス星団,すばる,おうし座)
球状星団
銀河(系外星雲)M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座)
M33 (さんかく座)
M74 (うお座)
M77 (くじら座)

星雲星団を見よう
星雲星団一覧表


2021年12月のカレンダー

曜日月相天文現象
2アルゴル型食変光星 アルゴル極小:19時49分
4新月のイメージ朔(新月):16時43分
皆既日食(中心食)南極付近
月が地球最近(距離 0.928):19時04分
7大雪(太陽の黄経 255度):6時57分
8こと納め
針供養
9皇后御誕生日
11上弦の月のイメージ上弦:10時36分
12海王星が東矩:15時21分
14ふたご座α流星群🌠が極大:16時(夜半過ぎに条件良)
17羽子板市(浅草観音歳の市)
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:03時55分
18月が地球最遠(距離 1.057):11時15分
19満月のイメージ望(満月):13時36分
20アルゴル型食変光星 アルゴル極小:00時44分
22冬至(太陽の黄経 270度):0時59分
冬至星供(ほしく)祭
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時33分
23こぐま座流星群🌠が極大:0時(条件悪)
25キリスト降誕祭
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時22分
27下弦の月のイメージ下弦:11時24分
28官庁御用納め
29金星と水星の合(離角 4°14′):19時27分
31大祓
除夜祭
年越し
男鹿なまはげ

2021年/令和3年/皇紀2681年/平年/ 辛丑(かのとうし)

惑星用語の説明
月の形の変化について


12月のお話

師走
December
大雪と冬至
時雨・寒波・年末低気圧
閉塞成冬(七十二候 大雪~冬至)
Hunter’s Moon
アドベント

ポインセチア
ポインセチア

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会

2021年11月の星空

星空解説

 11月は日暮れが早く,空は高く澄み渡り,晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。
 夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。


惑星

天王星

 5日に天王星がを迎え観望好期に入ります。

 天王星は肉眼では見えないと思うかもしれませんね?
 でも,とても暗く条件の良い空の下,視力の良い人なら,かろうじて肉眼で確認できるかもしれません。

 なので,双眼鏡があれば市街地でも確認することができます。また,小望遠鏡なら面積を持った円盤状に見ることができます。
 自分で見つけるのが難しい人は,公共天文台の観望会などに参加して見せてもらいましょう。

 下の図は衝の日の天王星の位置です。天王星は数日経ってもほとんど変わらない場所に見えます。
 図はクリックして拡大して見てくださいね。

2021年11月5日 23時 東京の星空
2021年11月5日 23時 東京の星空
天王星(2021年11月5日 23時)
天王星(2021年11月5日 23時)

白昼の金星食

ミラ
太陽を見ちゃダメだよっ><!

 昼間に起こり,九州の一部では見られません。

 下の図は東京での様子です。
 太陽の地平線高度は27度,月は26度,南を向くとほぼ同じ高さに見えています。

 月は太陽光の下でも見えますが,青空の中では大変見つけにくいものです。間違って双眼鏡で太陽を見てしまったりしないよう,十分に気をつけましょう!

2021年11月8日 金星食の時の太陽と月の位置
2021年11月8日 金星食の時の太陽と月の位置
2021年11月8日 金星食
2021年11月8日 金星食

木星と土星

 木星は日暮れ直後の南の空の一番星です。
 木星と土星は夜の早い時間帯に見ることができます。都会の街明かりがあっても十分に見られますので探してみましょう。

木星と土星(2021年11月15日 17時30分)
木星と土星(2021年11月15日 17時30分)

流星群

おうし座北流星群

 おうし座北流星群🌠が12日に極大を迎えます。この日は上弦を過ぎた月がありますが,ほぼ一晩中観察できる流星群です。ただし,HR=5個程度の小さな流星群で,見られるのはせいぜい1時間に2個程度。流星群だと思って沢山流れるのを期待してはいけません。

 おうし座北流星群は10月20日~12月10日頃まで長い期間見られ,たまに火球の報告もありますので,空を見上げる機会があったら思い出してみましょう。
 比較的ゆっくり流れる流星群です。


しし座流星群

 しし座流星群🌠は,18日未明に極大を迎えます。しかし,満月直前の大きな月が一晩中輝いていて,今年は条件が良くありません。また,ここ数年大きな活動はなく,今年も特に予報はありません。流星数は1時間に数個程度と予想されます。
 流星観察をするときは,月が視野に入らないような場所を選びましょう。

ケイト
しし座流星群は,2002年に素晴らしい流星雨になったの。
次の母彗星の回帰でまた見られるといいね!

 しし座流星群の流れ星は,痕を残して高速で流れるのが特徴。しし座が上ってくる明け方に沢山流れます。
 流星観察は11月でもたいへん冷え込みますので,十分に防寒対策をして行いましょう。→ 流れ星を見てみよう

  しし座流星群の母天体,55P/テンペル・タットル彗星は2014年に遠日点を通過し,2031年5月の近日点通過に向けて太陽に近づいてきていますので今後が楽しみな流星群です。


部分月食

 11月19日金曜日は,日本全国で部分月食が見られます。ただし,北海道と東北地方北部を除く地域では月出帯食(げつしゅつたいしょく:月の出の前に月食が始まっている)となります。

 部分月食ですが,食分は0.978。皆既月食に迫る大きな部分食です(食分が1.0を超えると皆既)。宵の口で見やすい時間帯なので,ぜひ見てみましょう。

 月食については 月食を見てみよう のページを参考にしてください。

半影食始部分食始食最大
(食分)
部分食終半影食終
15h00.4m16h18.4m18h02.9m
(0.978)
19h47.4m21h05.5m
地名月の出時刻月の出時の食分
東京16時27.6分0.124
京都16時45.3分0.355
福岡17時10.2分0.649
那覇17時35.6分0.878

南中する星座

午後8時(20時)に南中を迎える観察しやすい星座たちです。
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

上旬
中旬きょしちょう座(☆)
下旬アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

秋の星座
秋の全天星図


見やすい星雲星団

惑星状星雲NGC7293 (らせん状星雲/みずがめ座)
散光星雲
散開星団M34 (ペルセウス座)
M52 (カシオペア座)
h-χ (二重星団/ペルセウス座)
球状星団M2 (みずがめ座)
M15 (ペガスス座)
M30 (やぎ座)
銀河(系外星雲)M31 (アンドロメダ大星雲/アンドロメダ座)
M33 (さんかく座)
M77 (くじら座)

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星雲星団一覧表


2021年11月のカレンダー

 日 曜日月相天文現象
1計量記念日
3文化の日
4アルゴル型食変光星 アルゴル極小:03時40分
5新月のイメージ天王星が地球最近(距離 18.739au):0時08分
朔(新月):6時15分
天王星(♅)が:8時58分(+5.7等)
6月が最近(距離 0.934):07時18分
7アルゴル型食変光星 アルゴル極小:00時29分
立冬(太陽の黄経 225度):13時59分
8金星食(東京潜入):13時46分
金星食(東京出現):14時37分
9一の酉
太陽暦採用記念日
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:21時17分
10火星と水星が合(離角 -0°58′):21時56分
11上弦の月のイメージ炉開き
上弦:21時46分
12おうし座北流星群🌠が極大
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:18時06分
14とおかんや
15七五三
16木星(♃)が東矩:4時58分
18しし座流星群🌠が極大(条件悪):2時
19満月のイメージ望(満月):17時57分(部分月食)
21二の酉
月が最遠(距離 1.057):11時13分
22小雪(太陽の黄経 240度):11時34分
23勤労感謝の日
24アルゴル型食変光星 アルゴル極小:05時22分
27下弦の月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:02時11分
準惑星 (1) ケレスが:12時50分
下弦:21時28分
28小惑星(4)ベスタが :19時24分
29水星(☿)が外合:13時39分
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時00分
30水星が地球最遠(距離 1.451au):23時53分

2021年/令和3年/皇紀2681年/平年/ 辛丑(かのとうし)

惑星用語の説明
月の形の変化について


11月のお話

霜月
November
立冬と小雪
霜・霜柱・小春日和・木枯らし一号
山茶始開(七十二候 立冬~小雪)
Harvest Moon
アドベント

秋の空と紅葉@高尾山
秋の空と紅葉@高尾山

データ出典:

・暦 国立天文台 電算室
・流星 IMO | International Meteor Organization
・アルゴル極小予報 予報 | 日本変光星研究会