ロンドン旅行記 ★ キュー・ガーデンズ(4)

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参考文献

4. パーム・ハウス周辺 (Outside of Palm House, 2008-05-23)

 ヴィクトリア・ゲートのすぐ近くにあるパーム・ハウス(椰子の家)は,熱帯雨林の環境を整えたヴィクトリア朝様式の温室で,船を逆さにしたようなデザインが特徴。内部の熱を逃がさないよう美しいカーブを描くガラスの壁面は,ハイド・パークの設計で知られる建築家デシマス・バートンによるもので,1848年に完成している。


裏庭(ヴィクトリア・ゲート側)

 ヴィクトリア・ゲートを出発してほどなく,ガイドブックで見慣れた特徴ある温室が現れた。温室の前の花壇は五月という季節柄,色取り取りの花が美しく咲き乱れていたが,ここは「Palm House Parterre」だそうで,要するにパーム・ハウスの裏庭に当たるらしい。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

Outside of Palm House (1)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
Palm House /Nikon D200 Palm House /FinePix S2 Pro In front of Palm House /Lumix FX33
In front of Palm House /Nikon D200 In front of Palm House /FinePix S2 Pro In front of Palm House /Nikon D200
Palm House /Nikon D200 Palm House /FinePix S2 Pro From Palm House's entrance /Nikon D200

At Palm House's entrance /FinePix S2 Pro

 花壇の前には大きな池があり,噴水が上がっている。そして池を挟んで正面に上品な建物「Plants + People Exhibition」が見えている。
 池の前の小径を,ちょうど園内周回の連結自動車が通り過ぎるところだった。

 19世紀半ばにこんなに大きな温室を作り,当時の市民が見たこともなかった珍しい熱帯の植物を管理し公開していたというだけでも十分に驚きに値すると思うが,その温室が,有名建築家のデザインによってこんなにも優美に美しく作られているとは,さすが大英帝国と感心せざるを得ない。

 温室の入り口に立って振り返ると,池の向こうの「Plants + People Exhibition」が真正面に立っていて,この広大な敷地にあって,庭や建物の配置まできちんと計算された設計に,また感心したのだった。


 パーム・ハウスの見学を30分ほどで終え温室の外へ出てくると,しばし,温室の前のベンチで休憩し,荷物を片付けたり,花壇や池の写真を撮ったり。
 ベンチのデザインはハイド・パークやセント・ジェームズ・パークにあったものと酷似しており,各々のベンチには寄贈者の名前を書いた銘板?が貼り付けてある。それぞれの人たちが,このキューガーデンズで幸せな時間を過ごしたことが書かれていて,銘板の文字にこの植物園に流れた長い時間が宿っているようだ。


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Outside of Palm House (2)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
In front of Palm House /Lumix FX33 In front of Palm House /Lumix FX33 In front of Palm House /S2 Pro
Palm House /FinePix S2 Pro Pond /FinePis S2 Pro Pond /Lumix FX33
In front of Palm House /Nikon D200 Palm House /Lumix FX33 A face plate of a bench /Lumix FX33

ロンドン近郊、キューガーデンズのパームハウス前。 → 高画質版

 10分ほどパーム・ハウスの前で寛いだ後,池の横を通り抜けて,一番近い温室,皇太子妃温室(Princess of Wales Conservatory)を目指して出発した。


Outside of Palm House (3)

Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
Palm House /Nikon D200 Palm House /FinePix S2 Pro パーム・ハウスの庭の説明 /Nikon D200
Palm House and a pond /FinePix S2 Pro Pond /Nikon D200 Palm House /Nikon D200

次へ進む パームハウス へ進む


前庭(Syon Vista 方面)

 午後,オランジェリーで昼食を終え,キュー・パレスを見学したのち,私たちは再びパーム・ハウスの前へ戻ってきていた。ただし,今度は裏庭ではなく前庭の方に。エントランスでもらった地図には Rose Garden と書いてあるが,そもそもバラの木ようなものは全く見あたらず,温室の前は広いハーブ園になっていた。揺れているのは,おそらく,これから開くラベンダーの穂。

 前庭の正面から,広い Syon Vista という道が伸びているが,大木の間を通るこの道は約1km続き,テムズ川に突き当たる。


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Outside of Palm House (4)

Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
Palm House /Nikon D200 奧へ続く道 /Nikon D200 パーム・ハウスの前 /Nikon D200
Palm House /FinePix S2 Pro 奧へ続く道 /Nikon D200 パーム・ハウス前にクジャクが! /FinePix S2 Pro

 先が見えない大通り Syon Vista に圧倒され,ふと背後のパーム・ハウス正面玄関の方を振り返ると,何やら道に横たわっている。
 何と,クジャクである。女性が写真を撮っているが動じる様子もなく堂々と道の真ん中に座り込んでいる。思わず私たちも吸い寄せられるようにクジャクの方へ。


Outside of Palm House (5)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
クジャク /Nikon D200 パーム・ハウスとクジャク /Nikon D200 パーム・ハウスとクジャク /FinePix S2 Pro
パーム・ハウスとクジャク /Nikon D200 パーム・ハウスとクジャク /FinePix S2 Pro クジャク /Lumix FX33
逃げるクジャク /FinePix S2 Pro 追いかける女の子たち /Nikon D200 追いかける女の子たち /Nikon D200
パーム・ハウス前 /FinePix S2 Pro パーム・ハウス前 /Nikon D200 パーム・ハウス /Lumix FX33

 ところが,クジャクはパーム・ハウスの方を見ると,おもむろに立ち上がってパーム・ハウスの庭から離れるように歩き始めた。丁度,小さな女の子二人と,そのお母さん二人がこちらへ向かってやってきたところで,どうやらクジャクは子供から逃げたかったらしい。
 案の定,女の子たちは怖々,しかし興味津々といった感じでクジャクを追いかけ始め,クジャクはわざわざラベンダー畑の中を歩いてとことこ歩いて逃げていく。少々面白い光景だった。


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外部リンク
 ・Home | Transport for London (ロンドンの交通)
 ・Royal Botanic Gardens, Kew: Home Page (キュー・ガーデンズ)


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