vsolj-news 158: SN 2006gi in NGC 3147

                        VSOLJ ニュース (158)

       山形の板垣さん、再び系外新星と超新星を同一夜に相次いで発見

                                         著者  :山岡均(九大理)
                                         連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

  山形市の新天体捜索者板垣公一(いたがきこういち)さんは、2週間前の9月3
日、系外新星と超新星を一夜にして発見した(vsoljニュース(157))ばかりです
が、この9月18日から19日にかけての一夜に、再び、系外新星と超新星の両方
を発見されました。その活躍ぶりには頭が下がるばかりです。

 新星は、アンドロメダ座大銀河M31に出現したものですが、詳細は略させて
いただきます。超新星は、りゅう座の渦巻銀河NGC 3147に出現したもので、位
置は、
        赤経: 10時16分46.76秒
        赤緯:+73度26分26.4秒 (2000年分点)
で、銀河中心から北に144秒角、西に30秒角のところにあたります。超新星
2006giと命名されたこの天体は、発見時である18.78日(世界時、以下同様)と
確認時である19.40日には、いずれも16.3-4等で観測されています。

 この銀河には、超新星1972Hが出現しており、15.0等まで明るくなりました。
今回の超新星が、発見時からさらに明るくなるのかどうか、またスペクトル型
がどのようなものか、注目されます。

参考文献: CBET 630 (2006 Sep 19)
                                                        2006年9月20日

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