Subject: vsolj-news 215: SN 2009ga in NGC 7678

                        VSOLJ ニュース (215)

                 梅雨入り直前に立て続けの超新星発見

                                         著者  :山岡均(九大理)
                                         連絡先:yamaoka@phys.kyushu-u.ac.jp

  9日の西日本に続き、10日には東北地方までの梅雨入りが報じられて、日本
のほとんどが雨の季節となりました。その梅雨入り直前に、わずかな晴れ間を
活かして、山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが超新星を発見されまし
た。板垣さんは、今月1日にも超新星2009fuを発見されており、立て続けの発
見となります。

  板垣さんは、6月8.718日(世界時、以下同様)に60cm望遠鏡で撮影したCCD画
像上で、16.2等級の新天体に気づき、翌9.673日に確認しました。天体の位置
は、

    赤経  23時28分26.78秒
    赤緯 +22度24分50.4秒  (2000年分点)

で、ペガススの四辺形の内側に位置する渦巻銀河NGC 7678の中心から西に15秒
角、南に26秒角の位置にあたります。天体には、超新星2009gaという符号がふ
られました。

  この銀河には、1997年にも超新星が出現しており、星がたくさん誕生してい
ることをうかがわせます。今後の分光観測により、超新星のメカニズム等が明
らかにされることが期待されます。

参考文献:CBET 1839 (2009 June 10)
                                                        2009年6月10日

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