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豊肥本線,熊本−宮地 を走る「SLあそBOY」。2005年8月28日をもって廃止された。
8620型蒸気機関車 58654号機 が老朽化し,単独での牽引が困難になったということだ。
この機関車は大正11(1922)年生まれ。SLあそBOYとして復活したのは昭和63(1988)年8月28日。
乗ったこともなかったけれど,煙を吐いて走る姿を時折見かけた。
もういなくなるのねぇ,と思うとちょっと寂しい。
この日,阿蘇を走ると,どこかしこにカメラと三脚を抱えた人がいた。みんな,SLあそBOYに別れを告げる人たち。
シャッターを切り終わったカメラマンは乗客に手を振り,乗客もカメラをかまえた沿道のSLファンに手を振っている。
惜しまれているんだなぁ,と思った。
長い間お疲れ様,そして,さようなら。
2005年8月撮影 | ||
瀬田−立野の間 |
立野−赤水の間 (1) |
立野−赤水の間 (2) |
赤水駅の発車 (1) |
赤水駅の発車 (2) |
阿蘇−いこいの村駅の間 |
復活前の13年間,この機関車は,熊本県人吉市矢岳駅構内のSL資料館に保存されていた。
D51と共に,毎朝晩磨かれ,大切に。
JR九州が復活させるSLに求めた条件は,
国産で,九州で活躍した機種であること,九州で一生を送った機関車であること等々。
そうして,保存状態がよかったこの機関車に白羽の矢が当たった。
8620型 58654号は,JR小倉工場へ搬送されてボイラーを新製。
阿蘇駅もあそBOYのために新生し,万全を期して迎えられた。
18年,長いのか短いのか,SLあそBOYの風景は過ぎ去った。
● JR九州 さよならSLあそBOY
● 熊本レジャー情報 SLあそBOY