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2001年12月04日撮影。
自宅の窓から見たことのない小型機が熊本空港へ向かうのが見えた。
「今すぐ行けば撮れるかもしれない!」と考え,すぐに車をとばして空港へ向かった。
しかし,滑走路横の農道へ着くと,当の飛行機は丁度離陸するところ。レジストリ・ナンバーをメモして追いかけるような形で撮るのが精一杯だった。
2009年7月15日撮影。
毎年出版されるイカロス出版の『日本の旅客機』によると,JA8709は2007年4月に登録抹消され,機体そのものも解体されて消滅したことになっていたため,もう二度と見ることはないだろうと諦めていた。
ところが,モノレールからよく見える羽田空港の海上保安庁の倉庫にいつも,これと同じ塗装のYS-11がいるとのこと。写真で確認すると,まさにJA8709,冬の日に阿蘇を背景に撮ったこの飛行機だった。まだ解体されていなかったのだ!
「おつかれさま YS-11」の文字をつけたまま,JA8709はいつまでここにいてくれるのだろうか。
もう諦めていただけに,まだ存在していてくれた,ただそれだけでとても嬉しかったのだった。