Egypt Air A340-200

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 2004年02月18日,25日撮影。

 「何ーっ,エジプト航空? しかもA340?!」
 私は思わず声を上げた。ここ数年の熊本空港で最も大きなイベントではないか? アフリカ大陸の飛行機が来るなんて。それも,日本の航空会社は持っていないエアバスの大型旅客機。A340って,私は成田で Air Canadaの飛行機を1機見たことがあるだけだ。
 この機を逃したら,絶対後々後悔するだろう。

 18日はルクソール行き13:00着で14:30発,25日はカイロからの便となり,09:00着で10:00発。
 国際便の到着を待つなら30分早めに空港へ行って待機すべきだが,早く行って待たされることが重なった私は,18日,少し油断していた。到着を見る予定だったのに,空港へ向かう途中,定刻より20分も早く見慣れぬA340の大きな機体が空港へと舞い降りていくのを目撃してしまったのだ。
 うーむ,してやられた。しかし,何と大きいのだろう!

 仕方ないので,そのまま熊本空港国際線ターミナルへ直行し,順光で眺め,レジストリ・ナンバーを確認する。
 機体は白を基調に,垂直尾翼にエンジンカウル,ウイングレットには青地に模式化したファラオの図柄が描かれている。スッキリとシンプルなのに,目を引く洗練された塗装はエアバス機のすらりとした機体によく似合う。ボディに書かれたアラビア文字が,遙かな国からやってきた飛行機なのだと告げているようだ。

@熊本空港
@熊本空港

 ターミナルから管制塔向かいの農道へ回ってみると,さすがにいつもにも増してスポッターの車がたくさん止まっている。そりゃそうだよね。
 幸いにして駐車スペースはまだ空いているようなので,滑走路周辺を回ったりしながらプッシュバックまでの時間を過ごした。

 今日はどちらへ飛び立つだろうか。燃料満タンのA340はどれくらいの滑走距離を必要とするだろう。
 慣れた空港とはいえ,慣れぬ飛行機ゆえどこで待ちかまえればよいのか分からない。

 18日のプッシュバックはほとんど定刻通り14時30分過ぎに始まった。07から25へ向かって飛び立つようだ。
 結局,離陸場所の見当は見事に外れ,私は目の前をゆっくり滑走する飛行機を見送った。重そうな機体はゆっくりゆっくりスピードを上げ,今まで見たこともない長い滑走の末,優雅に阿蘇へ向かって飛び上がっていった。


エジプト航空 Airbus A340-200 レジスター:SU-GBM (2004年2月18日)
@熊本空港
@熊本空港
@熊本空港

エジプト航空 Airbus A340-200 レジスター:SU-GBO (2004年2月25日)
@熊本空港
@熊本空港
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