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りょうけん座 は,北斗七星が作る柄杓の柄の南側にある小星座で,星図では熊(おおぐま座 )を追う男(うしかい座 )が連れた2匹の犬として描かれています。17世紀にヘベリウスが正式な星座として設定する以前は,おおぐま座 の一部とみなされていました。
りょうけん座 を見つけるには,α星コル・カロリ(3等星)が目印です。
コル・カロリがわかりにくい時は,まず北斗七星の柄の先を延ばし,うしかい座 のアルクトゥルス(0等星),おとめ座 のスピカ(1等星)を見つけましょう。これは春の大曲線と呼ばれ,アルクトゥルスもスピカも特別明るいので,すぐに分かります。
この2星が分かったら,アルクトゥルスとスピカと一緒に大きな三角形を作る,しし座 のデネボラ(2等星)を見つけましょう。これが春の大三角です。
春の大三角が分かったら,今度はアルクトゥルスとデネボラを結んだ線を中心に,スピカと対称の位置にある星を探しましょう。コル・カロリは3等星ですが,北斗七星の柄より南にこれより明るい星はありませんから,わかると思います。スピカ,アルクトゥルス,デネボラ,コル・カロリを結んだ四辺形は,春のダイヤモンドと呼ばれています。
コル・カロリと近くの4等星をつないで2匹の犬を想像するのは難しいですが,ダイヤモンド北端のコル・カロリを見つけたら,その星を,うしかい座 が率いる犬の姿だと思って眺めてみてください。
北側の犬にはアステリオン,南側の犬にはカーラという名前がついています。
りょうけん座 の星の名前については星のるつぼをご覧下さい。