☆7月の星空

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1999年7月の星空情報

 7月前半は雨の日が続きますが,8日から10日にかけての明け方は,木星・土星と細い月が,おうし座のα星アルデバランの近くに集まって,毎日少しずつ移動していきますから,早起きしたら眺めてみましょう。

 15日には,長らく宵の明星として夕暮れの空を飾っていた金星が,最大光度(-4.5等)を迎えます。最大光度の前後は,金星を昼間,青空の中に見つけることもできますので,視力に自信のある人もない人も,是非探してみましょう。ただし,双眼鏡などを使って誤って太陽を見たりしないよう,十分気をつけて下さい。金星は,最大光度を過ぎると,どんどん太陽に近づいて見にくくなっていきます。宵の明星の最後の姿を楽しみましょう。

 また,28日には全国で部分月食が見られます。本影食の始まりが19時22分,最大が20時33分,終わりが21時45分ですから,好条件です。丁度梅雨明け10日の天気が安定する頃ですし,これを逃すと来年の7月まで月食は見られませんので,是非観察してみましょう。
 次に起こる月食の情報はこちらをごらん下さい。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座 ・ てんびん座
 【中旬】 かんむり座 ・ こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
 半夏生:太陽の黄経が 100度になる。
下弦:20時57分
 小暑:太陽の黄経が 105度になる。
七夕。
13新月:11時24分
15 金星が最大光度(-4.5等)。
20上弦:18時00分
夏の土用の入り:太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
23 大暑:太陽の黄経が 120度になる。
26 海王星が衝(7.9等,やぎ座)。
28満月:20時25分
部分月食(最大食分 0.4,食最大時刻 20時33分)。


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