☆8月の星空

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1999年8月の星空情報

 日本からは見られませんが,11日には,ヨーロッパ,トルコ・イラン・インドにかけての広範囲で皆既日食が見られます。トルコやイランでは晴れる可能性が高く,またお盆休みとも重なるため,日本からも多くの天文ファンが日食を見るために遠征します。遠くへ行くことのできない皆さんも,テレビやインターネットで美しいコロナやダイヤモンドリングの映像を見ることができると思いますので,チェックしましょう。

 13日のペルセウス座流星群は,月の条件もよく多くの流星が期待できます。丁度お盆休みの時期ですから,暗い所へ出かけて一晩じっくり眺めてみましょう。夜半過ぎから,特にたくさん流れるようになっていきます。一晩流星観測をしたら,明け方には14日に西方最大離角を迎える水星を見つけて帰りましょう。水星は,有名なコペルニクスも生涯見ることのできなかった惑星で,なかなか見ることができませんのでよいチャンスです。
 ペルセウス座流星群は,極大日の何日も前から流れていますから,8月に入ったら気をつけて見てみて下さい。

 25日は,天王星が月に隠される現象がおこります。満月直前で月が明るいので観測は難しいかもしれませんが,天王星は 5.7等星と,市街地でも双眼鏡があれば十分見ることができる明るさです。天王星食の観測に挑戦してみるのも楽しいでしょう。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 へびつかい座 ・ ヘルクレス座 ・ りゅう座 ・ さいだん座(☆)
 【中旬】 へび座(尾部)
 【下旬】 こと座 ・ たて座 ・ みなみのかんむり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
下弦:02時27分
 アルデバラン食:おうし座のα星アルデバランが月に隠される。北海道から中部地方にかけて見られる。
 立秋:太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
天王星が衝(5.7等,やぎ座)。
11新月:20時08分
ヨーロッパからインドにかけて皆既日食が見られる。
13 明け方にかけてペルセウス座流星群が極大。
14 水星が西方最大離角(18度48秒)。明け方の観測が良好。
17 旧暦七夕。
19上弦:08時48分
金星が内合。これより金星は明け方の東の空に見えるようになっていく。
23 処暑:太陽の黄経が 150度になる。
25 天王星食(21時01分)。
27満月:08時48分


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