11月の星空
7日は,先月末の木星に続き土星が衝を迎えます。今年は環の傾きも大きいため,カッシニ空隙(環と環の間の隙間)を見るチャンスです。風のない日に望遠鏡を向けてみましょう。条件のよい日なら縞模様も見えるかもしれません。
16日は,1993年以来6年ぶりに水星の日面通過が見られます。これを逃すと水星の日面通過は,2003年まで見られません。今回は,早朝である上水星が太陽面の端っこを通過するだけなので条件はよくありませんが,望遠鏡で太陽像を投影するなどして観測にチャレンジしてみてください。
17日から18日にかけては,しし座流星群の極大。昨年に引き続き,今年もたくさんの流星が見られる可能性があります。流星の極大予想は,時間についても見られる場所についても正確に予測することは困難ですので,予報がどうであれ,この夜は一晩観測を続けるとよいでしょう。大流星雨が見られる可能性だって残されているのですから。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】
【中旬】 きょしちょう座(☆)
【下旬】 アンドロメダ座 ・ うお座 ・ ちょうこくしつ座(☆)
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
惑星用語の説明はこちら。
日 | 曜日 | 月 | 天文現象 |
7 | 日 | 土星が衝(-0.2等,おひつじ座)。 | |
8 | 月 | 新月:12時53分 立冬:太陽の黄経が 225度になる。 | |
16 | 火 | 上弦:18時03分 | |
17 18 | 水 木 | しし座流星群の極大。 17日夜半過ぎには月も沈み,明け方にかけて観測好機。 | |
23 | 火 | 満月:16時04分 小雪:太陽の黄経が 240度になる。 | |
30 | 火 | 下弦:08時19分 |