12月の星空
衝を過ぎた木星と土星が,日暮れから夜半にかけて観望好機です。冬型気圧配置になると晴れても気流が安定しないので,おだやかな小春日和に観望してください。
また,明け方の空では3日に最大離角を迎える水星が観望しやすくなっています。8日の新月に向けて欠けていく月や,金星との位置関係が楽しめます。4日の朝には金星と細い月が 3.0度まで近づき,6日朝には水星と月が 2.5度まで近づきますので,早起きして観察してみましょう。
14日のふたご座流星群は,夜8時(20時)が極大。毎年1時間に50個から60個の流星を見せてくれる流星群です。ふたご座はこの時期一晩中見えていますので,流星群も一晩中楽しむことができます。14日は夜半過ぎには月が沈みますので,時間がある人は,是非遅くまで観察してみましょう。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 カシオペア座 ・ ほうおう座
【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
惑星用語の説明はこちら。
日 | 曜日 | 月 | 天文現象 |
3 | 金 | 水星が西方最大離角(-0.5等,離角20度23秒)。 | |
7 | 火 | 大雪:太陽の黄経が 255度になる。 | |
8 | 水 | 新月:07時32分 | |
14 | 火 | ふたご座流星群が極大。 | |
16 | 木 | 上弦:09時50分 | |
22 | 水 | 冬至:太陽の黄経が 270度になる。 | |
23 | 木 | 満月:02時31分 | |
29 | 水 | 下弦:23時04分 |