☆1月の星空

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2000年1月の星空情報

 そろそろ明るい星が多い冬の星座たちが見やすくなってきましたが,今年は南西の空に,うお座にある木星とおひつじ座にある土星も見えていて,例年よりさらににぎやかな星空になっています。

 りゅう座ι流星群は,極大予想が昼間(4日14時)ですが,新月近くで月明かりもなく観測条件は良好です。3日の夜から4日の朝にかけて観測すると,1時間に10個〜20個程度の流星が期待できますので,寒い季節ですが防寒に注意して見てみましょう。

 14日には,一部の地域で 6.1等星が月の縁すれすれをかすめていく接食があります。見られるのは千葉・三浦半島・伊豆・静岡・紀伊半島南部・四国南端・九州南部を結ぶ地方で,星が月の表面の凹凸に見え隠れして点滅する様子が観察されます。この線より北側の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 21日の満月は,南北アメリカ・アフリカ・ヨーロッパ方面で皆既月食になりますが,日本では丁度昼間に当たるので,残念ながら月は地平線の下にあり見ることができません。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 とけい座(☆) ・ ペルセウス座
 【中旬】 エリダヌス座 ・ レチクル座(☆)
 【下旬】 おうし座 ・ かじき座(☆) ・ちょうこくぐ座(☆)

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
 りゅう座ι流星群(四分儀座流星群)が極大。
 小寒:太陽の黄経が 285度になる。
新月:03時14分
12 みずがめ座376B(6.1等)の接食:19時30分
14上弦:22時34分
18 冬の土用の入り:太陽の黄経が 297度になる。
21満月:13時4分。南北アメリカなどで皆既月食。
大寒:太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
28下弦:16時57分


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