☆12月の星空

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2000年12月の星空情報

 11月後半に衝を迎えた木星と土星が,日暮れから夜半にかけて観望好機です。風のない小春日和に観望しましょう。明け方になると,おとめ座にある火星(1.5等)も昇ってきます。

 毎年師走の空を彩るふたご座流星群は,残念ながら今年は月が大きく観望には適しません。それでも明るい流星が見えますので,13日〜14日の夜は空を見上げてみるとよいでしょう。
 オリオン座χ流星群とこぐま座流星群は,月明かりが無くよい条件です。両方とも1時間当たり3個程度の流星群ですが,こぐま座流星群は突発的な出現をすることがありますので要注意です。

 5日のうお座YY星の接食は,本年中に起こる南限界の接食としては条件がよく,青森県艫作崎・青森市・むつ市・尻屋崎付近を結ぶ線上で見られます。この線より北側の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。
 12日のおうし座ζ星の星食は,北海道から沖縄までの各都道府県で見ることができ,ほぼ満月に近い月に潜入し出現する一部始終が見られます。2時56分は東京での潜入時刻で,東京での出現時刻は4時3分です。
 18日のおとめ座ν星の星食も,同じく北海道から沖縄までの各都道府県で見ることができ,下弦の月の明るい部分に潜入し,暗い部分から出現する様子が観察できます。5時58分は,東京での出現時刻になります。ちなみに福岡での出現時刻は5時46分,札幌では5時41分と,星食の潜入・出現時刻は観測場所によって異なってきますので注意しましょう。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペア座 ・ ほうおう座
 【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
 オリオン座χ流星群が極大。
上弦:12時55分
 うお座YY星(4.4等)の接食:20時38分
 大雪:太陽の黄経が 255度になる。
11満月:18時03分
12 おうし座ζ星(2.9等)の星食:2時56分
14 ふたご座流星群が極大。
18下弦:09時41分
おとめ座ν星(4.2等)の星食:5時58分
21 冬至:太陽の黄経が 270度になる。
22 こぐま座流星群が極大。
26新月:02時22分
水星が外合。


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