7月の星空
部分食始 | 5日 22:35 |
食最大 | 5日 23:55 |
部分食終 | 6日 01:15 |
梅雨明け前の5日〜6日にかけて,食分0.5(半分欠ける)の部分月食が見られます。丁度,月が1年で一番南に見える頃なので,低い空で欠けていく月を風景と一緒に連続写真に撮ってもよいでしょう。
月食の観察ポイントについてはこちらを,今後の月食の情報についてはこちらをごらん下さい。
水星が10日の西方最大離角を迎え,明け方の東の空で見られます。午前4時頃の高度が10度ですが,近くに木星があるので探しやすいでしょう。また,木星や水星より高い位置には土星と金星が並んでおり,惑星勢揃いといった光景が見られますので,早起きして見てみましょう。
30日に衝を迎える海王星は,小望遠鏡でも観望可能です。
20日には,火星がさそり座のアンタレスに接近します。
アンタレスの名前は,「火星に対抗するもの」という意味の「アンチ・アレス」が語源で,火星がアンタレスに接近すると2星が赤さを競っているように見えることから付いた名前です。この機会にアンタレスと火星が赤さを競う姿を楽しみましょう。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 おおかみ座 ・ てんびん座
【中旬】 かんむり座 ・ こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
【下旬】 さそり座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
惑星用語の説明はこちら。
日 | 曜日 | 月 | 天文現象 |
2 | 月 | 半夏生:太陽の黄経が 100度になる。 | |
5 | 木 | 部分月食(最大食分 0.5,食最大時刻 23時55分) | |
6 | 金 | 満月:00時04分 | |
7 | 土 | 小暑:太陽の黄経が 105度になる。 七夕。 |
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9 | 月 | 小惑星ケレスが衝(+7.3等) | |
10 | 火 | 水星が西方最大離角(+0.4等,離角21度08分) | |
14 | 土 | 下弦:03時45分 | |
20 | 金 | 夏の土用の入り:太陽の黄経が 117度になる。 夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。 | |
21 | 土 | 新月:04時44分 | |
23 | 月 | 大暑:太陽の黄経が 120度になる。 | |
27 | 金 | 上弦:19時08分 | |
30 | 月 | 海王星が衝(+7.8等,やぎ座) |