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ちなみに一番近い星は,“トリマン”とか“アルファ・ケンタウリ”とか呼ばれるケンタウルス座α星で,4.3光年。全天3番目に明るい恒星としても知られるこの星は,赤緯−60度の南天に輝き,事実上日本から見ることはできない。沖縄本島まで行っても,南中時刻の高度は地平線から5度未満にしかならないのだ。
また,2番目に明るい恒星であるりゅうこつ座のカノープスは,−0.72等級の光度を誇るが,やはり赤緯−16度の南天に位置する。このため,だいたい北緯35度以南の地域では見ることができるものの,地平線すれすれになってしまい,その明るさを堪能するのは難しい。
従って,日本から見える恒星としては,シリウスが群を抜いて一番明るいことは勿論,一番近い星となる。