観測結果をまとめてみよう

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 データがたまってきたら,自分の観測結果で光度曲線を作ってみましょう。
 横軸に時刻,縦軸に光度をとってグラフを描くと,ただの数字の羅列だったデータが,突然意味のある曲線になって現れます。
 光度曲線を描くときには,横軸の時刻をユリウス日で表してみましょう。ユリウス日とは紀元前4713年1月1日12時(世界時)から起算して数えた通日で,『天文年鑑』などを見て調べることができますし,下記のように簡単に計算して算出することもできます。なお,数字は小数点以下3桁まで求めます。

 西暦Y年M月D日h時m分 のユリウス日(J.D.)
 西暦Y年に対応するyの値を下から求めます。

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
y 2451910 2452275 2452640 2453005 2453371 2453736 2454101 2454466 2454832 2455197
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
y 2455562 2455927 2456293 2456658 2457023 2457388 2457754 2458119 2458484 2458849
 

 次にM月に対応するmの値を下から求めます。
 閏年の場合(2004,2008,2012,2016,2020)の場合は値が異なるので注意します。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
m(平年) 0 31 59 90 120 151 181 212 243 273 304 334
m(閏年) 0 31 60 91 121 152 182 213 244 274 305 335

 あとは,時間を日本時(JST)を世界時(UTC)になおしてから,日の単位に変換したものをdとして,

JD=y+m+d+0.5

ユリウス日(JD)を求めます。ここでdは以下のような式になります。

d=D+((h-9)/24)+m/60/24

 光度曲線を描いたら,極大・極小をや変光周期を予想するなど,活用してみましょう。観測を重ねていくうちに,自分の癖がわかるようになり,自分の好みの変光星タイプや観測スタイルも決まってきて,自分なりの変光星観測を楽しむことができるようになると思います。

 参考までに,Mira Houseで観測した変光星の光度曲線をご紹介しましょう。


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