/// Diary with Berry ///

オカメアイコン 2008年7月

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オカメアイコン 2008年07月25日  体重102g

 昨夜の放鳥中,左手にベリーを乗せてカキカキしているとき,水槽の異変に気がついた。異変というと大袈裟すぎるかもしれない。いつもは底でじっとしている年老いたヘミグラムス・アームストロンギが水面近くを泳ぎ回っている,それだけのことだったから。
 でも,私にはわかった。アームストロンギに寿命がきたのだと。最後の時間,泳いでみることにしたのだと。もしかしたら,6年8ヶ月もの長い月日を共に過ごした私へ最後の姿を見せてくれるために?

 カキカキの手は止まり,私は水槽へ引き寄せられた。あんなに美しかったアームストロンギの身体は光を失い,やせ衰えて,眼球は白く濁り,時々水流に流されるようにしながら,水面近くの水草の合間を泳いでいる。どう見ても明らかだった。老衰だ。早ければ今晩中に寿命が来る。
 あまりにも長い間,我が家の水槽を泳いでいてくれたこの体長3cmにも満たない小さな魚とのお別れの時が来たことが,とうとう来たことが,やっぱり悲しくて水槽に見入っていると,ベリーが私の手から飛び立った。そして,部屋中飛び回ってギャーギャー言い始めた。

 突然私の注意が自分から離れてしまったことが,とても許せなかったらしい。いつもなら外で遊んでカキカキしたあとは,「ハウス」と言われればさっさとケージに戻るし,その後はご機嫌そうに嘴をギシギシ研ぐのに,ハウスといっても帰らないし,強制的に帰してもギャーギャー言い続ける。
 さすがに申し訳なくなって,ベリーの前に座り,向かい合ってベリーの目を見てわけを話した。ベリーが生まれるよりずっと前からうちにいた,小さなお魚が,いま死のうとしていること。お礼とお別れを言わなければならないこと。ベリーとは明日も明後日も一緒に過ごせるのだから,今夜だけは,お魚のために我慢して欲しいこと。

 でも,ベリーは騒ぎ続けた。私を許せないのか,それとも悲しそうな私を心配してくれたのか,よくわからない。
 でも,オカメパニックなどこの5年の間に数回しか起こしたことのないベリーが,今朝は夜明け前からひどいパニックを起こし,起きてケージの横で話しかけ続けても,何度も何度もパニックを繰り返した。カキカキの途中で放り出されたショックがさめず,怖い夢を見たのだろうか…。

 今朝からのベリーはいつも通りだ。そして,ヘミグラムス・アームストロンギは,今朝,水槽の底に静かに横たわっていた。

オカメアイコン 2008年07月28日  

 ベリーをお迎えする前からずっとネットを通じて見続けていたオカメインコのピピちゃんが,今朝,お星さまになった。たまごが詰まって,どう頑張っても自分で生むことが出来ず,とうとう摘出手術。手術は成功してあとは回復を待つばかりかと思っていたのに…。
 一度も会ったことのないピピちゃん。だけど,5年もネットで見守り続けていたので,信じられなくて,ただ涙を堪えるのが難しい。

 いつか,べりーも行ってしまう日が来る。私はどうやって耐えられるのだろう。

 Bienvenue la chambre de pipi&pio


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