役行者山(えんのぎょうじゃやま) 室町通三条上ル

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 修験道(しゅげんどう)の開祖である役行者・小角(おづぬ)が,一言主神(ひとことぬしのかみ)を使って葛城と大峰の間に石橋をかけたという伝説に由来する。

 役行者と一言主神,葛城神(かつらぎのかみ)の三体を御神体として祀り,山の中央の洞に帽子(もうす)・掛絡(からく)・経巻姿に錫杖を持って坐っているのが役行者,その左に鬼形で赤熊をかぶり斧を持った一言主神,右に手に台つきの輪宝を持った葛城神が立つ。
 一言主神の衣裳は1996(平成8)年に新調され,葛城神の袴も1998(平成10)年に新調されている。

 水引は,綴錦の名手である西山勘七作の唐子遊図(からこあそびのず)。
 前懸は,1997(平成9)年に復元新調した牡丹胡蝶図と雲龍文様の三枚継ぎ。
 胴懸は,雲龍波濤文様の綴錦。

 見送は,1982(昭和57)年から新調復元した金地唐美人図錦綴が用いられている。古見送として,中国明朝の官工場で織られた金地唐美人図綴錦と,赤地古金襴(安楽庵裂:あんらくあんぎれ)で縁取った龍図絽刺の2種類がある。

 掛け金具は,黄道二十八宿の星座の図が描かれた美しい逸品で,真松に鈴がつけられているのもこの山の特徴となっている。
 また,山担ぎ手の法被は,2001(平成13)年に復元新調されたもの。
 宵山では疫病除けのお守りが授与される。

 


 

新町通の巡行

担ぎ手たちは草鞋を履いている

 


 

雨の巡行

宵山の様子 | 写真集



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