清明と穀雨

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 季節の歩みを話題にするとき,立春・大暑・白露・大雪などの名前をよく耳にしますね。これらは二十四節気と言って,太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分です。5日を一候,三候(15日)を一気とし,一年を二十四気(にじふしき)に分けます。奇数番目を節,偶数番目を中気と呼んでいます。
 二十四節気では,太陽の黄経が0度になった時を“春分”と呼び,そこから太陽が15度進むごとに,清明・穀雨・立夏・小満・芒種(ぼうじゅ)・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒・立春・雨水・啓蟄(けいちつ)という名前がついています。

 4月に迎える節気は,清明と穀雨。清明は太陽の黄経が15度,穀雨は太陽の黄経が30度になった時の呼び名です。

 清明は,春分から数えて15日目で,太陽暦で毎年4月5日頃にやってきます。この時節になると,多くの花が咲き乱れ,全てのものが新鮮であるため,清明という名前が生まれました。

 また,清明の15日後,太陽暦で4月20日頃には穀雨がやってきます。穀雨は,二十四節気で春の季節の最後にあたる節で“穀物を育てる雨”という意味です。


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