大雪と冬至

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蘭の絵

 今年も最後の月がやってきました。クリスマスの華やかな雰囲気と年末の慌ただしさが混在する十二月,二十四節気では大雪と冬至を迎えます。
 二十四節気とは太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分で,太陽の黄経が0度になった時を“春分”と呼び,そこから太陽が15度進むごとに,清明・穀雨・立夏・小満…と呼ばれます。

 毎年12月7日頃に迎える大雪(たいせつ)は,その名の通り,“寒気が盛んになり,雪が激しく降り出す頃”という意味です。天文学的には太陽の黄経が255度になったときを指し,この頃,北半球の日没が最も早くなります。

 また,毎年12月22日〜23日頃にやってくる冬至(とうじ)は,“太陽が最も南から射し,北半球で昼が最も短い日”。このとき太陽の黄経は270度で,黄道の南限に位置しています。
 昼が最も短いこの日は,古代から世界各地で太陽の祭が行われた日でもありました。太陽の祭が過ぎると日に日に昼が長くなり,太陽が戻ってくるというわけです。キリスト教のクリスマスも,遠く由来を訪ねると,ペルシアの太陽の神,ミトラ神の誕生を祝う祭が起源となっていたことがわかります。


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