秋晴れ・露

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コスモス

 大陸の高気圧に覆われ,カラリと乾燥した十月の晴天は,収穫の月にピッタリですね。空気が澄んでいるので,空が青く高く見えます。

秋晴れ(あきばれ): よく澄んで晴れ渡った秋の空のこと。秋晴れの空が青く澄み渡っているのは,この頃の大気にチリや水蒸気が少ないため,太陽光の中で波長が短い青系の光が多く拡散されるのが原因です。秋は高いところに雲が出やすいことも,空が高く見える原因になっています。

(つゆ): 夜の冷え込みで空気中の水蒸気が凝結し,地面や地面の上にある物の表面にできた水滴のこと。気温の日較差が大きいとできやすく,春先にもよく観察されます。
ところで,露といえば草木の表面についた水滴のことを思い浮かべる人も多いと思いますが,気象観測では草や木の葉についた水滴は露に含めないことになっています。草木には,アブラムシの分泌物である甘露(かんろ)や,湿度の高い時に草木の中からにじみ出た水分が蒸発せずに残る露珠(つゆだま)という水滴がついていることがあるからです。


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