タケノコ(筍,竹の子,bamboo shoot)

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タケノコの画像

 タケノコは,お花見弁当など春の味に欠かせない食材ですね。
 “竹の子ども”という名の通り竹類(イネ科)の地下茎から出る幼茎のことで,日本に生える650種ほどの中で,孟宗竹(もうそうちく),真竹(まだけ),淡竹(はちく),寒山竹(かんざんちく),根曲がり竹,布袋竹(ほていちく)など限られた種のみが食用に用いられます。
 一般に出回っているのは最も大きい孟宗竹のタケノコですが,竹の産地の北限近くに位置する東北・北海道では布袋竹や根曲がり竹など細いタケノコを多く食べ,南九州では寒山竹も食べられます。

 竹の原産地は中国で,タケノコの中国名は筍(スン)。同じ字を訓読みでタケノコと読みます。古くは“たかうな”(現代仮名遣い“たこうな”)と呼んでいました。これは“たかむな”(筍・笋)が変化した言葉と言われ,夏の季語になっています。
 竹は,中国では親孝行息子の孟宗が病に苦しむ母のため雪の中でタケノコを掘った伝説があり,節目正しく真っ直ぐに生長し冬も青々としている君子の植物とされています。日本でも室町時代あたりから松竹梅の一つとして慶事に登場する植物です。

 タケノコは,地表が割れて先端が現れる頃に収穫し,中でも4月に京都で採れる孟宗竹のタケノコは,最も良質とされています。
 美味で知られる京都の孟宗竹ですが,エジソンが白熱電球を開発した際にフィラメントとして利用したことでも有名です。京都府八幡市の石清水八幡宮を訪れると,その境内にエジソン碑を見ることができます。


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