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菜の花といえば,3月の終わりから4月にかけて,野や畑を埋め尽くす黄色い花を,誰もが思い出すことでしょう。
いわゆる“菜の花”は,日本在来のナタネ(菜種)を指すことが多いのですが,アブラナ属の黄色い花(例えばコマツナの花)を呼ぶこともあります。関西地方では,春の川原の土手などにセイヨウカラシナの群生が見られますが,これも菜の花の仲間です。
食用として売られている菜の花は,菜花・花菜とも呼ばれ,主に在来のナタネ。たまに西洋ナタネが利用されることもありますが,和種ナタネは,花が小さく,濃紫色の花弁は柔らかく,高品質とされています。
菜の花の栽培は難しくありませんが,花が開いてしまったものは価値がなく,花らいを摘み取り束ねる作業に手間がかかるため,少し高価な春野菜として店先に並びます。
菜の花にはA・B1・B2・Cなどのビタミンのほか,カルシウムやリン,鉄分などのミネラルも豊富に含まれ,栄養価の高い緑黄色野菜です。
オーソドックスにお浸しや汁の実にしても美味しいですし,クリーム煮,アーモンド和え,納豆和え,豚肉炒め,菜種飯など,様々な調理法で,独特の苦味と甘味を味わってみてください。
さぁ,蕾のうちが食べ頃です!