天文と気象」カテゴリーアーカイブ

おうちハックで二酸化炭素モニター

NetAtmoという製品があります。フランスのメーカーで、簡易的な気象観測ができるセンサーとクラウドでデータを参照できるサービスを売っています。普通に日本のアマゾンとかで買えます。 URL(AA)

室外ユニットと室内ユニットセットになっていて、測定できる値は、室外が気温と湿度、室内が気温と湿度に加えて、気圧と騒音(デシベル)と二酸化炭素濃度です。この手の製品で気温、湿度、気圧はよくあるのですが、騒音と二酸化炭素はちょっとめずらしいです。
二酸化炭素は実は測定が難しいのです。二酸化炭素が赤外線を吸収する性質を利用して、赤外線光源と赤外線センサーの組み合わせで吸光度を測るようなのですが、キャリブレーションが大変なようで精度があまり出ません。おまけにセンサーとしての価格が高い。それを1万そこそこで売っているのはなかなかお買い得な感じです。キャリブレーションは室外ユニットにもセンサーが入っていて、大気の二酸化炭素濃度を400ppmとしてキャリブレーションしているのではないかと思われます。

これで室内の二酸化炭素をモニターしているのですが、ちょっとしたことで二酸化炭素はすぐに上がります。石油ストーブであっという間に数千ppmに、調理するだけでもすぐに上がるし、なんなら締め切った部屋で寝てるだけでも1000ppm超えたりします。
1000ppm以下ががきれいな空気の目安らしく、高くなればなるほど、眠くなったり気分が悪くなったりいいことがないので、1000ppmを超えないように気をつけます。

二酸化炭素濃度の数値はwebやスマホで見られるのですが、一手間かかるので電光表示板を作ることにしました。NetAtmoはAPIを公開していて、(一定の範囲内なら)好きなだけインターネット経由で測定値を取ってこれます。これをRaspberry Pi なんかで取得して7セグLEDで表示させています。
Raspberry Pi を使ったついでに、1000ppmを超えたときは警告をTwitterで通知するようにしています。さらに、うちで昼間は常時起動しているPCに読み上げソフトをインストールして、音声で警告も出してくれるようにしました。

おかげさまで、二酸化炭素濃度にはかなり敏感なお家になりました。

ウェザーニュースの顧客クレーム対応

 ウェザーニュース(http://weathernews.com/)社は民間の気象会社で,インターネットや携帯,BS(昔はCSだった)などで目にすることが多く,知っている人も多いと思う。結構昔からのファンで,気象だけにとどまらず様々なコンテンツで「空」の情報を伝えている会社だ。天気予報のページ

 携帯電話でも気軽に天気予報が見れた方がいいなと思い,有料サービスなどには殆ど手を出さないのだが,感謝の気持ちも込めて登録することにした。有料会員には2コースあって,フル版の月額315円と,機能限定版の月額105円。非常にわかりにくいのだが,携帯コンテンツのFAQの欄に違いが書いてある。中身を吟味した結果,限定版でも大丈夫だと思い契約したのだが,あとからわかる,あれもこれもできないという自体に遭遇した。要するにFAQに書いてあることとぜんぜん違うのだ。

 せっかく贔屓にしてきたつもりなのに,あまりにがっかりし,そして腹も立ったので,滅多にやらないのだが苦情のメールを入れてみた。苦情のメールを入れたのが夜,しかし返事が帰ってきたのはなんと1時間以内。自動応答メールかと思ったらきちんと中身を読んで返事している様子が伺える。とりあえず謝罪と今後改善していきますという内容。
 まあ,ありがちな話なので気にもとめなかったのだが,約3週間後,再び有料会員の内容説明のページを訪れたところ,こちらの苦情が見事に改善されたいた。

 企業が不祥事を起こしたとき,その対応の如何によって不祥事以上に評判を落とす場合がある。その逆に企業体質や製品を改善することによって,不祥事以前よりも高評価を得る場合もある。ウェザーニュースの話は大したことない小さな話だが,こういった小さなことの積み重ねの企業努力が,顧客の信頼を勝ち得るのだと思う。顧客のクレームを糧とする会社精神は非常に大事だ。ISO9000でもクレーム管理や顧客とのコミュニケーションとか言っているけど,日本では昔からやってきたことだ。こういう姿勢のの会社はぜひ応援したい。

 ということで,ウェザーニュース,いいですよ。

2008年台風13号

久しぶりに台風が来ている。
今年は台風の少ない年のようだ。5月頃に季節外れのが来た以来で,日本本土に近づくのは2個目じゃないだろうか。
今回の台風も太平洋高気圧が弱いせいか,日本の南岸を通り過ぎていく。
やっぱり台風は怖いので,今年はこのまま少ないといいな。