みなみじゅうじ座 (Cru, Crux)

作成:2000-06-06
更新:2007-09-29

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みなみじゅうじ座
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和名

クルス(倶留守)
 大航海時代のヨーロッパで“十字架”と呼ばれていた名前がポルトガル人により日本へ輸入され,江戸時代初期の文献に“倶留守”の名が登場するようになる。

みなみじゅうじせい(南十字星)
 明治以降に呼ばれた倶留守より新しい名で,英名“the Southern Cross”の直訳。




主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
αアクルックス
ミモザ
Acrux
Mimosa
十字架のα星
オジギソウ

ラテン語

1.58B1*350-3.9, -3.4
βベクルックスBecrux十字架のβ星
1.27(Var)B0.5*400-4.6
γガクルックスGacrux十字架のγ星

1.66M3*88
δ




2.81(Var)B2*400

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星アクルックス(Acrux)は,みなみじゅうじ座の学名クルックス(Crux)に,α星のαをラテン文字aに置き換えて冠した名前。
 ミモザ(Mimosa)は近年見られるようになった名前で詳細は不明。『星座の神話』(原恵著,1997年新装改訂2刷)でα星の名として記されている。Wikipediaをはじめウェブ上ではβ星の名をミモザと呼ぶページが主流のように見えるが,筆者が見たどのページにもソースは記されていない。星名の書の古典である『STAR NAMES』(R.H.Allen, 1963)ではβ星,γ星の名については触れられておらず,α星の名もアクルックスだけである。

 β星ベクルックス(Becrux)は,みなみじゅうじ座の学名クルックス(Crux)に,β星のβ(Beta)を“べー”と略して冠した名前。

 γ星ガクルックス(Gacrux)は,みなみじゅうじ座の学名クルックス(Crux)に,γ星のγ(Gamma)を“が”と略し冠した名前。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
βBCEP1.23-1.310.2365072B0.5III-IV
δBCEP2.78-2.840.151038B2IV
RDCEP6.40-7.235.82575F6-G2IB-II
SDCEP6.22-6.924.68997F6-G1IB-II
TDCEP6.32-6.836.73331F6-G2IB

【変光星型】 BCEP:ケフェウス座β型, DCEP:種族Iのケフェウス型(ケフェウス座δ型))
【コメント】




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