7331のおさかな日記 7

白い妖精ポチ :2001年8月〜2001年12月

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 2001年08月25日(土)

 ランプアイがいなくなったモアの水槽に,ニューゴールドネオン4匹とミクロソリュウムプテロプスを入れた。ニューゴールドネオンは,“ゴールド”というより“シルバー”といった方がピッタリの,ネオンテトラを白くしたタイプ。目の周囲と身体の中央が薄緑色に輝いている。
 ミクロソリュウムプテロプスは,“スペシャル丈夫”な水草といってレヨンベールアクアの人が選んでくれたシダ類。背が高く,水槽の中に縦の広がりができて嬉しい。

 2001年08月26日(日)

 4匹の輝くニューゴールドネオンたちは,明らかに水槽の中へ変化をもたらした。
 グリーンネオンを入れて以来,底の方でゾロゾロと固まっていた魚達は,元気に泳ぎ回るニューゴールドネオンたちに刺激され,水槽の中を動き回るようになり,今まで魚がいないかのように見えた水槽が,一気に華やかな印象になった。魚達が好まなかったポンプの対極側のミクロソリュウムのあたりまで,魚達はツアーをくんで度々遊びに出かけている。今までいつもポンプの下のナナの根本に固まっていたグリーンネオンたちも,ニューゴールドネオンと一緒に泳ぎ回る。魚が見えるようになったという意味では大成功だ。何しろ,観賞魚を飼っているはずだというのに,いつも見えるのはナナと流木だけだったから。
 ニューゴールドネオンは元気な分,多少気が荒いのか,よぼよぼになった年老いたネオンテトラを追いかけたり,時にはグリーンネオンも追いかけていて困ったものだが,ネオンテトラたちは,追いかけっこには慣れているだろう。
 昨年10月の引っ越しのとき,ネオンテトラたちは,網で救って移動用容器に移すと,こぞって死んだまねをして驚かせたものだったが,ニューゴールドネオンたちは,餌の後で死んだまねを繰り返すから不思議。ちょっと変わった魚だ。
 それにしても,小型カラシンたちは,観賞魚であってペットではない。目を楽しませてくれるけれど,人間と関係を持って行動をしてはくれない生き物だ。その点,ベタはまぎれもなくペット。人が差し出した手に明らかに反応し,差し出したおもちゃにじゃれてくる。いろんな独自の行動を編み出しては飼い主をビックリさせる。やっぱりベタがいない家は寂しいと思ってしまう。

 2001年09月01日(土)

 水槽の掃除をしようと流木などを取り出していたら、ネオンテトラがふわっと浮いた。最近ゴールドネオンたちが死んだまねをするのを見慣れていたので「また死んだふりして〜」と言うと,亮介が「鰓が動いていない。死んでいるのかも」という。確かにつついても動かない。ネオンテトラは死んでいた。朝まで元気だった。まだ身体も美しく色も抜けていない。今,死んだところなのだろう。もう昨年末からいつ死んでもおかしくないくらいよぼよぼになっていたので,多分老衰。天寿をまっとうしたのだ。長い間お疲れさま,といって,カポックの鉢に埋葬した。寂しいけれど,寿命まで生きたと思うと嬉しい。残るネオンテトラは,口がしまらなくなって,身体の赤い部分がまっ白になったよぼよぼの子が1匹。この子も昨年末からいつ死んでもおかしくないと思っていたけど,夏を越すことができたようだ。
 涼しくなってきたので,いまいち格好よくないクリーニングハンガーで作った照明リフトをとりはずし,水槽の上にガラスを置いて通常モードに戻した。

 2001年09月02日(日)

 1匹残ったネオンテトラは寂しいのか,あまり前に出てこない。どうしちゃったかな。。。
 水槽は,やはり照明を降ろすには早かったようで,丁度良い大きさだったThinkPad235のバッテリーを使って,少しばかり照明を上に上げた。

 2001年09月04日(火)

 帰宅すると,ネオンテトラがいなくなっていた。ほかのみんなはゾロゾロと群れて泳ぎ回っている。暑くて水温は31℃まであがっており,もともと弱っていたので暑さにやられたのだろうか。探し回って,ようやく流木の影で死んでいるネオンテトラを見つけた。長い間お疲れさま。暑さが死期を早めたのかどうかはわからないが,多分寿命まで生きたのだろうと思う。先日死んでしまったネオンテトラの後を追うように逝ってしまうなんて,魚にも心があるのだろうかと思ってしまう。同じくカポックの鉢に埋葬してあげた。

 2001年09月05日(水)

 朝,水温は29℃まで下がっていたが,魚たちの様子は昨夜に引き続き変。グリーンとゴールドはみんなで群れてすごい勢いで泳ぎ回っている。以前事故で水温が上がったとき,ランプアイが同じ様な行動をとっていたので不吉に思って色々確認したが,温度も上がっていないしポンプも動いている。
 よく見ると,何と昨日まで元気で美しかったグローライトテトラが1匹,ひっくりかえってもがいていた。身体は既に黒ずんでいる。尾に白いスジが入っていない方のグロちゃんだ。まだ生きているけど,もうダメ,って感じでもがき苦しんでいる。何故? 昨日の31℃がいけないの? 数時間くらいの30℃以上なら今までみんな耐えてきたのに? 一縷の望みをたくして,ビーカーに移して少しだけ薬浴させ,他の魚の様子も変なのが気になって,水を2Lほど抜いて新しい水に交換した。
 しかし,グローライトテトラは断末魔の苦しみにあえぎながら,15時過ぎ,息を引き取った。体長を測ると37mm。リリが死んだ時と同じ大きさ。亮介の帰りを待つが,遅かったので帰宅前にポトスの鉢に埋葬する。夜になってもグリーンネオンとニューゴールドネオンはつるんで群れて泳ぎ回っているが,残った尾に白いスジが入った方のグローライトテトラは,いつもの流木の前で1匹でじっとしていて寂しそう。

 2001年09月06日(木)

 5L水槽を綺麗に掃除して,午後からベタを買いに行った。レヨン・ベール・アクアで目を付けていたスーパーホワイトベタを1匹。まだ性別が判定できない子が多かったが,雄っぽい小さい子を買ってきた。ベタは餌の好き嫌いが激しいので,何を食べさせたらいいか聞いてみると,人工飼料で大丈夫だけど,できれば数日に一回生き餌を与えて欲しいという。生き餌を与えると綺麗になるしスタミナもつくから,他の魚のためにもよいのだそうだ。2000円とかするのだったらやめようと思ったが,冷凍クリーンミジンコは40回分で560円。1週間に2回与えるとすれば 560円で10週間。それくらいでベタが元気に過ごしてくれるのならと思って買ってみた。今週のお魚(1匹100円)の中には美しいネオンテトラとグローライトテトラもいて,ネオンは62円,グロは100円で,2匹ずつ欲しかったけれど,この5日間で3匹も死んだ水槽へ新しい魚を入れる勇気が無くて,とりあえず今回の購入は見送った。
 店のお姉さんに,先日買ったゴールドネオンが,餌を食べた後死んだふりをするという話をすると,「へぇ?」とびっくりしていた。店ではそんな仕草は見たことないそうだ。ただ,うちでも引っ越しの時のネオンテトラがそうだったけど,カラシンは,つかまえたりしたあと,ちょっと気絶することがある,とは言っていた。「また何かしたら教えて下さいね」だそうです。モアジュがクマノミのぬいぐるみや人間の服の色に怒る話も,ショップの人に話しても「へぇ?」という感じだったし,家で熱帯魚を飼ってよくよく観察していると,店の人でも気がつかないような魚の行動を観察することができるのだろう。

 家に帰って1時間ほど水合わせをして水槽へ放すと,さすがベタ!と言わんばかりの楽しいしぐさ。水草に巻き付いたり,水槽の底にあるゴミをパクッとしたり,石巻き貝にちょっかいを出したり。問題?は,白いのでデジカメのピントが合いにくいことかな?
 名前は,我が家の単独飼育ベタの3代目なのでジュジュという名にしようかと思っていた(1代目が1999年10月〜2000年5月のモア,2代目が2000年6月〜2001年8月のモアジュ(モアJr.)。3代目はモアJr^2なので,モア・ジュニア二乗→モアジュニアジュニア→略してジュジュ)が,背鰭と尾に黒いポチポチがあるので,ポチという名前に決定。犬みたいだけど,日本の伝統的ペットの名前ということで,よいんじゃない?
 モアジュのつもりでポチにクマノミのぬいぐるみを見せると,非常に怖がってしまった。いじめたと思われたかな? まだ子どもなので,しばらくは刺激しないようにしよう。刺激しないようにと思って布の覆いをかけて寝てもらおうとしたのだが,またまた大失敗。水槽の蓋の上に置いていたコリドラスの餌が布に動かされて水槽に入ってしまったのだった。熱帯魚は飼ってきた日には餌をあげてはいけないことになっているのに。。。ポチは人の気も知らず?落ちてきた餌をバクバク食べていた。

 2001年09月07日(金) 白露

 昨日のクマノミがいけなかったのか,ポチはすっかり怖がって,ナナの葉っぱに貼りついてあまり動かない。うーん,ごめんね,ぽち。夜,今度はフレーク状の餌をあげてみる。さすがショップで何でも食べるようにしつけられていた子だけあって,この餌もしっかり食べた。
 ポチは今まで飼ったベタの中でも最高級に高価な魚だが,見かけも上品なばかりでなく,行動も上品。空気を吸うときも,モアジュのようにパチッと音をさせて数のではなく,パ・クという感じてゆっくりおっとり吸い込んでいる。餌を食べるときもさらうようにバクバク食べるのではなく,ゆっくりおっとり。魚にも「育ち」があるのかしら? モアジュはワイルドな美しさが魅力の子だったけど,正反対の美しさという感じ。
 夜,小さな蛾が入ってきて部屋を飛び回っていたが,ポチはそれを見て大騒ぎ。蛾が近づく旅に寄っていく。モアジュも机の上を低く飛ぶショウジョウバエを見て興奮していたっけね。魚のこういう行動って面白い。

 2001年09月08日(土)

 またまた熱帯魚ショップへ足を運び,ネオンテトラ3匹と,小さな流木を2本買ってきた。流木は2本ともポチの水槽へ。ショップの人に尋ねると,流木のアクは水を軟質に変える作用があり魚には悪くないというので,さっそく帰宅後水槽へ入れると,ポチは入れたとたんにスーッと流木の方へ泳いでいき,今までの借りてきたネコのようなおとなしさはどこへやら,活発に泳ぎ始めた。ポチは流木がきて落ち着いて嬉しいんだなぁと,見ているだけでわかって,私も嬉しい。クマノミのぬいぐるみを見せたことも,これでご破算にしてくれないかな?
 ネオンテトラたちは,さっそくグリーンネオンとニューゴールドネオンと群れてゾロゾロと泳いでいた。熱帯魚ショップ育ちの魚はホームセンター育ちに比べて発色が美しく,ネオンテトラなどカラシン系は,特にそれが顕著に現れると思う。

 2001年09月13日(木)

 ポチは,1日中本当によく動き回る。ベタって,こんなに動き回るものだったかな? 昨日から糞詰まりなのか,糞の量が少なくお腹がぽっこりしていたが,あまり関係なさそうに泳ぎ回っては,ナナや流木にパクッとやっている。時々コマキ達にも近づいて,パクッとやっている。糞の処理をするためにストローを突っ込んでも逃げないし,水面に浮いているゴミを取るためにビーカーを突っ込むと,流れ込むゴミが面白いらしく近くまで見に来る。非常に可愛い。

 2001年09月18日(火)

 ポチはすっかり慣れてきた。人が近づいてもビクビクしないし,それどころか寄ってくる。水槽の掃除をするときも出てくるし,水面のゴミ集めなんて,ゴミが動くのが面白くて大好きらしい。
 何といっても,この子の一番大きな特徴は,何でも食べることだろう。店でできるだけ色々な餌を与えるようにしていたそうだが,本当に,うちにある全ての餌を食べてくれる。ベタは好き嫌いが激しいので,こんなありがたい子は初めてだ。おまけに,本当に綺麗に食べてくれるのだ。大抵の子は,食べ散らかして,バラバラになったカスは食べないのだが,ポチは,ちぎれた餌や一旦吐き出した餌も,きれいに全部拾って食べる。おかげで水槽の底が餌の食べ残しで汚れることがなく大変ありがたい。今日など,私の目の前で水面に虫が落ちると,スーッとやってきて,パクッと食べた。モアジュも虫を食べていたのだと思うが,目撃したのは初めて。だが,ポチは育ちがいい(?)。よく食べるけれど,意地汚くガツガツ食べるのではなく,お上品にパクッ,パクッと食べるのだ。高級なベタは違う? 決して頭は悪そうではないが,おっとりした感じ。
 まだ買って2週間も経っていないというのに,大きくなって,鰭も伸びて美しくなってきた。

 2001年09月21日(金)

 ポチ,初めて泡巣作りに成功。
 最初は水面に泡をまき散らしているだけなので,モアジュの時など水が汚れているのかと勘違いしていた。こうしてだんだん泡を集めてこんもりもりあがった美しい巣を作れるようになっていく。

 2001年09月24日(月)

 何と,ポチが温度計センサーに闘いを挑んだ! ベタの雄は温度計センサーが嫌いなのだろうか?? とにかくびっくり。
 ポチはすっかりなついて,人がちかくに来るとダダダッと泳いできて,近くにいる間中,人がいる側でじたばたしている。あまり相手にしてもらえないとどこかに隠れてしまう。餌を上げるときも飛び上がるようになってきたし,かわいくなってきた。モアジュのように激しくないけど,モアのように人なつっこくもあり,楽しい子だ。

 2001年09月27日(木)

 蒸し暑いので,パソコンを見ながら足をバタバタ動かしていたら,ふと,水槽の中のポチが私の足を見てじたばたしていることに気がついた。ポチにしてみたら,何か動いているので気になったのだろう。ちょっと気分転換に,ポチに鏡を見せてみたら,しばらくじっくりと眺めていたが,その後突然鰓を膨らませてモアジュのように泳ぎ回った。この子も雄ベタだねぇ。よかった,よかった。

 2001年10月02日(火)

 ポチが,3回連続で温度計センサーに闘いを挑むところを見かけた。こんな奇怪な行動をとるのはモアジュだけかと思っていたけど,どうやらそうでもないようだ。モアジュとポチだけが特別変なベタなのか,ベタの雄だったら温度計センサーを見ると戦わずにいられない気分になるのか,謎。
 夜,ポチの水槽へ水を飲みに?やってきた虫に,ポチは凄い勢いで飛びついて食べていた。何だか最近激しい子になった気がする。買ってきた当初の上品さはどこへ行ったの? ベタの雄って1匹にすると激しくなるとレヨンベールアクアのお姉さんが言ってたけど,その通りだわ。。。
 最近,水槽のカラシンたちがすごく元気。餌をあげた時の勢いが違う。餌に対してクールだったグロちゃんまでが,一生懸命食べるようになった。考えてみると,ポチ用にクリーンミジンコを買ってきてカラシンたちにも与えるようにしてから,他の餌への食いつきもよくなった気がする。9月の初めに死んでしまったグロちゃんにも,この餌食べさせて上げたかったなぁ。レヨンベールアクアのお姉さんが,生き餌を与えるとスタミナがつくって言ってたけど,こういうことだったのかな。

 2001年10月04日(木)

 ポチの水槽の水換えをしていたら,名古屋のお母さんから電話。魚の水換えの途中とか言うわけにもいかず,ポチが入った1Lのメスカップを持って水槽のフチで止まっていたら,ポチはメスカップのフチへ出てきて,じっと下を見つめていたかと思うと,ピョン!,と飛んで水槽へ帰った。何と! 以前モアがビーカーを飛び出して自分の水槽へ帰った時と同じだ。自分の家が分かっているんだ。びっくりした。面白かった。

 2001年10月12日(金)

 昼頃になって,ニューゴールドテトラが1匹,流木の下の隙間で死んでいるのを発見した。昨日の夜あたりから数を数えていなかったので,いつ死んだのか,全くわからない。目が既に白くなっていた。沈んで身体もやわらかくなっていたので,死後硬直も終わっていたようだ。ごめんね,気がついてあげられなくて。
 ニューゴールドネオンは,3匹が大きくて異常に元気だったけど,1匹だけ,ちょっと小さくて遅れをとっている子がいたが,死んだのは,その一番小さい子。餌もよく食べられていなかったのかも知れない。うちへ来て2ヶ月も経っていなかったのに,残念だ。ミントの鉢に埋めてあげた。

 2001年10月14日(日)

 昨夜,あまり餌を食べないと思ったが,朝起きて水槽を見ると,グローライトテトラがフラフラ回転しながら泳いでいた。やっぱりおかしかったんだ。。。まだ買ってきて1年も経っていないのだが,一緒に買った子も1ヶ月前に死んでしまったので,もう寿命なのだろうか? グローライトテトラは私のお気に入りだったので残念で悲しい。夜になってもまだ生きているが,苦しそう。

 2001年10月15日(月)

 グローライトテトラは,朝,まだ横たわったまま息をしている。苦しそうだが,もう死を待つしかできないだろう。大きいだけあって体力があるので,グローライトテトラは他のカラシンたちより時間をかけて苦しんで死んでいく。グロちゃん,もう頑張らなくていいんだよ。

 2001年10月16日(火)

 ポチのひれと尾が立派になってきたので,怒らせて写真撮影。尾は長過ぎなくてバランスもよく,黒い斑点はあるけど,美しいスーパーホワイトベタになってきた。

 2001年10月19日(金)

 亮介にポチが家に帰るところを見せたくて水換えをすると,ポチは,見事にジャンプして自分の家に帰ってくれた。
 ポチはどうも水換えを理解しているようで,水換えの時に白いメスカップへ移されても特にじたばた暴れたり怯えたりする様子はない。水槽を洗っていつも通り流木と水草を入れてセットした後,ポチの入ったメスカップを水槽のフチへ持って行くと,ポチはスーッと注ぎ口へ泳いでいき,そこからピョンと自分の水槽へ飛び込んでいった。亮介もその様子を初めて見てびっくり。どう見ても,知っていて自分の家に帰ったとしか思えないね,と話をした。ベタって,本当に面白い。頭いいんだなぁ。

 2001年10月21日(日)

 ビーシュリンプを見にレヨン・ベール・アクアへ行ったが,店内の水草を見ているうちに何かほしくなり,店の人と話をするうちに CO2システムを買うことになってしまった。一番小さな,システムに石をつけるタイプ。同時に,憧れだったリシアとトニナを購入。丈夫なミクロソリュームのポットも1個買い,ビーシュリンプ2匹とオトシンクルスネグロを1匹。14000円もしてしまったが,丁度20%OFFセールをやっていたため安かったとのこと。帰宅後,システムをセットし,ついでに照明を60cm水槽に付属していた2灯のものに変えると,水槽は見るからに美しくなった。ビーシュリンプには,体調5mmくらいのゲジゲジのような赤ちゃんがおまけの水草にくっついていたので「ゲジゲジの子」と呼ぶことにした。ゲジゲジの子は水槽に入るなり行方不明。無事生き延びてくれるといいな。
 店の人に,ポチが水換えの後自分で自分の家に飛び込んでいく話をしたら,びっくりしていた。普通,しないのかなぁ? モアもやったんだけどなぁ?

 2001年10月22日(月)

 二酸化炭素を入れると,植物達は見事に光合成して酸素の泡をいっぱいつけて可愛らしい。酸素の泡の付き方から,今までうちでアヌビアス・ナナしか育たなかった理由がよくわかった。照明がついて二酸化炭素を添加すると,まず,ナナが酸素の泡をブクブク出し始めたのだ。それも,ものすごい勢いで,葉の裏には大粒の酸素の泡がひっついている。次に酸素の泡を出し始めたのは,ミクロソリュームたち。次がリシアで最後にトニナ。見事に育ちやすい順番に泡を出したのだ。一旦泡を出し始めると,リシアはブクブクになって,夕方には酸素の軽さでプレートごと浮かんでしまった。
 せっかく水草が入って美しくなった水槽に,やっぱり魚が少ない。ビーシュリンプちゃんはすごく目立たないし,オトシンクルス・ネグロはほとんど姿を見せることがない。昨日,レヨン・ベール・アクアで見た3匹の野生種の黄色い線の入った黒いテトラの美しさが忘れられないと言うと,亮介も同じだというので,明日,レヨンに電話して,まだ残っていて1匹500円程度なら買おうということになった。

 2001年10月23日(火) 降霜

 昼過ぎレヨンに電話。野生種のブラックネオンはまだ3匹残っていて,500円〜600円というので買いに行く。結局1匹540円だった。店長は「全国レベルで超マニアックですよ」と言って,私が電話までして予約して買うほどブラックネオンを気に入ったのを嬉しそうにしていた。
 ブラックネオン達は,予想通り美しく,水槽が楽しくなった。店に実際に並んでいる養殖ブラックネオンと比較すると違いは明らかなのだが,本に載っているブラックネオンと比べてみても違いがわからないのが不思議。それにしても,ポチ以来高級魚を買うことに慣れてしまったようで,この先が怖い!?

 2001年10月24日(水)

 夕方,ビーシュリンプのうち1匹がおかしいことに気がついた。生きているのだが,流木の根本でじっと動かない。照明が消えるとわからなくなった。

 2001年10月25日(木)

 ポチの水変え。ポチは,またしても水換えの後,メスカップの注ぎ口を水槽へ持って行くと自ら自分の水槽へ飛び込んで帰っていった。もうこの行動も3回目。偶然じゃないだろう。わかってやっているとしか思えない。
 1日中注意していたが,ビーシュリンプは,朝,1匹を流木のひだの隙間で見かけたっきり,全く見かけない。夕方になって,1匹,やはり流木の根本にいるのを見かけた。照明が消える頃になると,その1匹もどこにいったのか,砂に潜ったのか何なのかわからなくなってしまう。亮介が散々探すと,流木の穴の中でエビの髭が動いているのが見つかった。流木の下に潜ろうとしていた子なのか別の子なのかわからない。
 ビーがどこにいるのか気になって,亮介が流木を持ち上げてみたが,いなかった。他の植物達がまきつけてある石も持ち上げてみたが,やはりいない。ビーシュリンプのうち1匹は行方不明のまま諦めるほかなさそうという結論になった。唯一の収穫?は,ミクロソリュームの下で,ゲジゲジの子が無事に生きていたことを確認できたこと。少し大きくなっていた気がした。

 2001年10月26日(金)

 朝,ポチに餌を与えようとした亮介が「ポチは餌を知ってるね」という。やっぱり? ポチは,朝の餌の時間帯に水槽の横においてある瓶を手に取ると,とたんにじたばた始めるのだ。そして,餌を持つ手を目指して飛び上がる。餌の時間帯以外だと,けっしてこんなにじたばたしないんだけどね。
 ポチは本当に面白い子で,水槽の真ん中あたりにじっと止まっているとき,部屋の遠くから手をふってやると,とたんにじたばたしながらこちらへダダダと泳いでくる。飼い主を見ているし,知っているポチ。ベタの魅力満載の個体かもしれない。
 でも,今日は何だか変で,怯えたように水面へダダッとのぼって空気を吸って,次の瞬間に流木へぶつかりながらもぐったりしていた。体調が悪いんじゃないでしょうね? 午前中は機嫌が良くて,糞掃除のストローに飛びついて困ったのに。。。「機嫌がある」というのも,ベタの最大の特徴かも? 小型カラシンたちの機嫌はさっぱり不明だよ。
 二酸化炭素と照明の威力か,水槽は既に苔が大発生。オトシンちゃん1匹とビーちゃん2匹では,苔対策にはないようだ。。。

ポチの特徴
●餌の時間に餌の瓶を取ると,じたばたする。
●餌を与えようとしてじらすと,鰓を膨らませて怒る。
●与えた後も,餌を狙いながら怒る。
●魚のぬいぐるみや鏡には怒るが,モアジュのように色で怒ることはない。
●水換えを把握しており,終わったら自分で自分の水槽へ飛び込む。
●のぞき込むと,ダダダッと急いで近くへ泳いでくる。
●人が近くにいると,人がいる側に来て,ずっとうろついている。
●直射日光があたると物陰に隠れて寝る。

 2001年10月27日(土)

 レヨン・ベール・アクアへ苔対策の相談に行った。苔の原因は二酸化炭素ではなく照明時間が長すぎることだそうで,12時間はとんでもないそうだ。4時間から始めて伸ばしていき,普通は6時間くらい。凄く調子がよく安定した状態でやっと12時間が可能だという。「ヤマトヌマエビとオトシンを入れて2日間真っ暗」と言われた。ヤマトヌマエビは60cm水槽で10匹〜20匹,オトシンクルスは5〜7匹と聞いて,カルチャーショックを受けてしまった。ビーシュリンプだったら50匹だって。。。
 ヤマトヌマエビは可愛くない…と言っていたら,店の人に「苔とどっちがいい?」と言われ,諦めて6匹購入。うちのデスクボーイは60cm水槽の半分以下の大きさだから,そんなものでよいでしょう。オトシンはネグロちゃんもいるので,2匹にしておいた。

 フィルターの相談もしてみたが,外部式フィルターは思ったほど高くなく1万円以下だったこともあり,買ってきてしまった。水草水槽の第一段階が底砂の交換,第二段階が外部式フィルター。第三段階が二酸化炭素と書いてあったので,うちは第一段階と第二段階を飛び越えて,いきなり第三段階をやっていたこともよくなかったのだろうと思う。
 底砂は,トニナを育てたいのならSoilだと言うが,以前Soilを使って大変だった経験から,恒久的に使えるマスターサンドを選択した。

 2001年10月28日(日)

 水槽リセットに丸一日かかり,疲れ果てる。
 数日前から行方不明のビーシュリンプはとうとう見つからず,1匹だけとなってしまった。ゲジゲジの子も,木曜日には生息を確認できたのに,下手にヤマトヌマエビだらけでごちゃごちゃしていることもあって見つけられず,多分どこかにまぎれて死なせてしまった。悲しい。
 でも,とにかく夜9時前にはどうにか作業も終わり,落ち着くことができた。モアジュと一緒に育てたポット入りナナを分解したところ,ナナだらけの水槽になってしまった。これでは他の水草を植える場所がないぞ? 余ったナナはどうしようもなく,ポチの水槽の浮き草となった。
 環境が変わったので,今日はポチ以外は全員絶食。グリーンネオンが環境の変化に耐えてくれるといいな。

 2001年10月29日(月)

 19時,水槽の照明がついてびっくり。ニューゴールドネオンとグリーンネオンの各々一番小さい子が,水面でぱくぱくしている。典型的酸欠の症状だ。エアレーションがなくなって,丸一日以上も植物からの酸素の供給もなかったのが原因。怖かったので,電気スタンドまで動員させて,植物達の光合成を促進した。
 魚達はどの植物から酸素が沢山出るか知っているようで,ナナの周りに集中。照明を照射して2時間もたつと誰もぱくぱくしなくなったので一安心した。

 2001年10月30日(火)

 今日は夜までだれもぱくぱくしていない。どうやら,規定時間の照射で酸素は足りるようだ。オトシンクルスが,コリドラスの餌を食べることを発見。

 2001年10月31日(水)

 マスターサンドが少なかった気がしてきたので,残りの砂も水槽に入れ,水草たちを植え直した。手前を低く,奥に少し多めに砂を入れると奥行きができて水槽が美しく見える。
 水を1/4ほど交換。

 2001年11月01日(木)

 東京出張から帰ってきた亮介が「ドラが黒くなった」と言う。毎日見ていた私は気づかなかったが,青コリは保護色に変化するのか,白い砂の上にいた時と比べ,コリドラスは確かに黒い砂に馴染んで黒くなっている。
 突然冷えるようになったので,ポチの水槽にも暖房を入れた。

 2001年11月03日(土)

 ヤマトヌマエビを6匹買ってきたのだったが,我が家の水槽にはちょっと過剰。1匹,ポチの水槽へ派遣することにした。しかし,案の定というか,ポチが追いかけ回す。しばらく様子を見てみることにしよう。

 2001年11月04日(日)

 先週の砂の入れ替え以来,コリドラスが泳ぐようになってしまった。ぜんぜん下に降りないのだ。コリドラスは底面を動き回って餌を探す魚なのに,水槽の上の方を泳ぎ回っている姿はちょっと異常。疲れて死んでしまうのではと心配だ。コリドラスは臆病な魚なので,環境の変化に驚いて落ち着いていないのかも知れない。それとも,マスターサンドの粒子が粗すぎて,お気に召さないのだろうか? 水換えの際,篩ではじいておいた粒子の小さな砂を少し,コリドラス運動場用に敷くことにした。
 ポチの水槽へ派遣したヤマトヌマエビは,ポチに苛められて石の下で一日中じっとしており,このままでは苔取りはおろか餓死しそうだと判断し,水槽へ戻した。

 2001年11月05日(月)

 朝,水槽を見てショック。何と,2本のトニナにヤマトヌマエビ全員とビーシュリンプまでが取り付いている。まるでエビの餌場のようだ。トニナは昨夜までのフサフサの可愛い姿は見る影もなく,こじんまりと刈り取られている。。。レヨンの店長が「トニナは少し食べられるかも」と言っていたけど,これじゃあ育たないよ。やっぱりエビが多すぎるのだ! 今更どうしようもない。困ったな。

 2001年11月10日(土)

 2年前に買った『世界の熱帯魚&水草カタログ2000年版』で見て以来憧れていた,バジス・バジス・スカーレット・ジムを1匹900円もするのに買ってしまった。体調20mmくらいで,行動もむちゃくちゃキュート! 2年間の本では「スカーレットジェム」という名で紹介されていて,美しさは熱帯魚の中ではトップクラスの特筆ものとして紹介されていた。ほかに,ゴールドラインネオンの原種とかいう,ヘミグラムス・アームストロンギという珍カラも1匹購入。こちらは1匹400円で,上品な緑色のラインが美しい。水槽に入れると,ワイルド・ブラックネオンとよく似た感じだった。

 2001年11月11日(日)

 水槽のライトを交換。東芝の「あかりじょうず」というブランドから,植物育成用と熱帯魚観賞用の2本を買ってきてつけてみた。赤紫の光源は人間の目には古いライトより暗く見えるが,多分植物達には明るいんでしょう。スカーレットジェムの赤がますます映えて美しく見えるようになった。

 2001年11月12日(月)

 「AquaCube」の掲示板で得た情報。松カサ病にはパラザンDがお勧めで,治る確率は4〜5割位だって。モアジュ,これを使ってあげたら治ったかしら。

 2001年11月13日(火)

 照明時刻になって二酸化炭素を入れた時には泡が出ていたが,1時間ほどして出なくなった。何と,まだ3週間だというのに無くなったようだ。やっぱりケチってカウンターをつけていなかったのが敗因だろう。石を外してレデューサーで外部フィルターと二酸化炭素を繋いでから,外部フィルターに吸い出され,二酸化炭素が一気に減ったのだろう。まだ火曜日,週末までだいぶあるというのに二酸化炭素が切れてしまったのは痛い。是非ともカウンターを取り付けた方がよいと思う。

 2001年11月14日(水)

 朝の“ひかりベタ”。ポチは1個めは飛び跳ねて食べたが,2個目は一度吐き出して食べ,3個目は吐き出して食べなかった。しばらくして半分ほど食べ,吐き出した。ポチが餌をちゃんと食べられなかったのは初めてなので,体調が悪いのではないかと思って心配だ。
 ジェムジェム(バジス・バジス・スカーレット・ジムをこう呼んでいる)も,買ってきた日の夜にミジンコを食べているのを見かけて以来,人工飼料を口にするところを見ていない。餌が目の前に降ってきても知らん顔だ。大丈夫なのだろうか? リシアの中をくぐったりしながら時々何かをパクッとやっているが,何をしているのだろう? 以前,にげちゃんが餌を食べずに水草ばかりパクパクしていて3ヶ月ほどで死んでしまったので,心配だ。ジェムジェムは,人の気も知らず石巻貝の糞をパクッと食べて吐き出していた。

 2001年11月15日(木)

 サンコーでヒーターの安売りをしていたので,ポチ用に買ってきた。デスクボーイと同じメーカー,GEXのヒーターで,“オートヒーター50ミニミニ”という20L以下用。水が循環していない水槽で,側壁につけたヒーターがどこまで役に立つのか,ちょっと心配な気がするが,とりあえず水槽の下に敷いてある天体望遠鏡露対策ヒーターの電源は切ってみた。二つ合わせればだいぶよいのだろうけれど?

 2001年11月16日(金)

 午後からレヨン・ベール・アクアへ行って,二酸化炭素とバブルカウンターを購入。店長にバブルカウンターの相談をした後,二酸化炭素のストックが欲しいというと,自動的に"FOREST"の方が来た。こちらの方が500円ほど高いので安い方を買う予定だったのだが,これについているフォレスト・エッセンスECAが,「肥料も聞き易くなって嫌な臭いもしなくなって,とってもいい」とすごくお勧めらしいので,水槽も安定していないし,とりあえずこちらを買っておいた。バブルカウンターは,現在ADAのものしかないということで,選択肢が無く,4700円也。この1ヶ月,本当に水槽にお金がかかってしまったが,これでほとんどそろったし終わりかな。
 帰りに友人の家へ寄って,彼女の水槽で育ったアンブリアと,うちのアヌビアス・ナナを交換。ついでにレジーナちゃん(先日一緒に買いに行ったベタのメス)を見る。典型的にベタらしい行動をいっぱいとっていて,とっても可愛い。メスベタなので,うちのポチより2cmずつ小さいビバリア1616で丁度よいようだった。

 2001年11月24日(土)

 夜,レヨンへ遊びに行って,ついでに新しくできた九品寺の熱帯魚ショップへも行ってみた。売っている魚はレヨンの方がきれいだっが値段は安い。水草も異常に安い。

 2001年11月25日(日)

 小さな植木鉢を買ってきて,マスターサンドにアヌビアス・ナナ,ミクロソリュウム・ウィンドローブ,ミクロソュウム・プテロプスの寄せ植えを作ってポチの水槽に入れた。というのも,モアジュが来た頃からずっとベタの水槽に入れてあったポット入りナナを解体して以来,ポチの水槽がひどく濁るようになったのだ。汚らしく腐っていると思われたポット入りナナのスポンジが,もしかしたらバクテリアの住処になっていたのではないだろうか?,と考え,バクテリアの住処を作るべく,砂入りの植木鉢を入れることにしたのだった。成果がわかるのはだいぶ先かな? 植木鉢を入れて植物が増えたので,またヤマトヌマエビを1匹派遣してみたが,ポチとうまくやっていけるかな(^^;。

 2001年12月18日(火)

 土曜日の夜買ってきた,新しいスカーレット・ジェム(スカたんという名前をつけた)が昨日の夜死んでしまったので,今朝,カポックの鉢に葬った。買ってきた子がすぐに死んでしまったのは初めてなので,とてもショックだ。ジェムジェムも,何故か行動が変で,今までみたいに泳いで遊ばないので心配だ。スカーレット・ジェムもオスが2匹いてはいけないのだろうか?

 ポチは,植木鉢に砂があるせいか,植木鉢がいたく気に入った様子で植木鉢の中で落ち着いてばかりなので,植木鉢を“お風呂”と呼ぶことにした。


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