釧路

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(C) 2002 Yukiko Tsuchiyama. (Produced by Mira House.)

（身長　15mm，14mm）

　2002年1月3日。新年早々，フワフワした封筒が届いた。
　差出人は埼玉県のＯ氏。東亜天文学会の『天界』で連載した随筆をきっかけに知り合った，顔も声も知らない友人。最初のメールを交わして2年半，気軽な短いメールで何となくいろんな話をした。ときどき旅先で見つけた小物を送ってもらったことがあったので，「どこかのお土産かなぁ？」と思って封を切る。
　中には二つの小さな袋。両方とも“北海道釧路市”“Air port TAMBA”と書いてある。釧路空港のショップかな？　そういえば，彼のサイトに釧路空港の写真が載っていたっけ。

　こうしてやってきたガラスのフクロウ。釧路とガラス工芸の関係を調べたが，わからなかった。
　釧路。10年ほど前に一度だけ訪れた。ゴールデンウィークだったのに真冬の京都のように寒く，冬枯れの釧路湿原にフキノトウがようやく顔を出したところだった。寒さに備えた家々の造りが珍しく，街並みの写真を何枚も撮った。
　そう，君たちはあの街からやってきたのね。
　ようこそ九州へ！