切手 − 愛知県

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(C) 2004 Yukiko Tsuchiyama. (Produced by Mira House.)


愛知県の切手
(身長 20mm)

 平成5年の?愛知県のふるさと切手。

 このころ各地で出されたふるさと切手には,まるで小さな絵葉書のように情緒が溢れていた。何とはなしに切り取っているうち,自然と知人の多い近畿・東海の切手が手元に集まったのだが,大きな目をしたコノハズクは,もちろん私を一際ひきつけた。

 全長約20cm,日本のフクロウ類で最小の可愛いコノハズクは,愛知県の県鳥だ。
 身体が小さいコノハズクは,ゴロスケホッホーと低い声で鳴くフクロウと違って,甲高い声を出す。「ブッキョーコー,ブッキョーコー」とよく通る鳴き声が,「仏法僧」と聞こえることから,ブッポウソウと混同された過去があるが,現在では,ブッポウソウは“姿の仏法僧”,コノハズクは“声の仏法僧”と呼ばれ落ち着いている。

 コノハズクのバックに描かれている鳳来寺山は,愛知県南設楽郡鳳来町にある,標高684mの火山。その南斜面には有名な真言宗の寺,鳳来寺がある。
 東海自然歩道が通る鳳来寺山は植物や鳥類など自然の宝庫。コノハズクの生息地として名高いが,由緒ある寺を抱くこの山に仏法僧と鳴く霊鳥が生息するのは,ただの偶然なのだろうか。

 消印が山城田辺(京都府)なのは,ご愛嬌ということで(^^;。

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