丹波

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(C) 2004 Yukiko Tsuchiyama. (Produced by Mira House.)


丹波のフクロウ
(身長 55mm)

 2004年8月初めの月曜日,珍しく訪れた平日の百貨店。
 そして,偶然通りかかったフクロウの群れ。
 あれ? 丹波の里フクロウ展? これって,もしかして?

 聞いてみると,案の定。毎年2月頃,京都の高島屋でやっている「丹波の里フクロウ展」が,2日間だけ熊本に来ているのだという。
 この2月,私のフクロウ・コレクションを思い出した京都のK氏から,たまたま高島屋のフクロウ展の情報をいただいたのだが,それが今になって役立つとは!

 これらフクロウたちの生みの親である森方さんは,野鳥の会の会員で,怪我したフクロウの保護や,鞍馬のツキノワグマの生態研究などの活動をなさっているそうで,焼き物も,一つ一つ自然の風味を生かすように作られている。
 上を見上げているのが特徴で,これは,巣の中を覗く機会が多かった森方さんの頭に残るイメージなのだそうだ。
 「見下ろされると威圧感を感じるけれど,見上げられると『よしよし』と可愛がりたくなるでしょう?」
 なるほど!

 上薬を塗らない森方さんのフクロウは,常に身近な場所に置いて触ったり撫でたりしていると,だんだん触った部分が輝いてきて,色も変わっていくという。
 「フクロウは福を呼ぶなんて言うけど,ただ並べていたって福なんか来ない。触って可愛がって,はじめて福なんだ」
 これも,なるほど!

 高価で最初から購入は諦めていたのに,森方さんのフクロウを1羽,食卓の上に置いて,毎日自分の手で撫でて育ててみたくなってしまった。
 森方さんに選んで頂いたこの子がどんな色に変わっていくか,数年後が楽しみだ。

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