2005年6月13日,愛知万博の土産物店 African heritage に並んでいた。
小さいのにずっしり重く,キャッツアイみたいな変彩効果が印象的。材質が気になって近くの女性店員に尋ねると,
「大理石ですね。産地? えっと,南アメリカです。」
どう見ても大理石じゃないし,アフリカン・ヘリテージなのに南米産はおかしいでしょ!
レジへ持ちこみ,店長らしき貫禄を携えた男性に再び尋ねる。
「南アフリカ産のタイガーズアイ,虎目石です。石英類で,勝利や成功法の石と言われています。」
彼の言葉を頼りに,帰宅後調べてみた。石英に曹閃石の繊維状組織が層状に混入したもので,このフクロウのような黄褐色の石は,熱処理で赤虎目石になるそうだ。
昔から「神の目」と呼ばれ,眉間にある第三の目の象徴だったこの石は,洞察力・集中力・決断力を高めて成功へと導くパワーストーンとして崇められていたという。
エジプト人は神々の像の目に,ローマ人は霊力を授ける護符に用いた虎目石。霊験あらたかなフクロウに違いない。
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