大原フクロウ

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© 2008 Yukiko Tsuchiyama. (Produced by Mira House.)


大原フクロウの写真
(身長 49mm / 台座20mm)

 2008年6月25日。
 明るい緑色でクローバーが描かれた,可愛らしい封筒が届いた。

 6月10日の遅い梅雨入り以来連日の豪雨,6月の降水量776ミリというジメジメの日々の真っ直中を過ごしていた私は,封筒の爽やかな緑色を見て,救われたような気持ちになった。
 封筒には見慣れた文字。

 中にはカードと布製の青いフクロウが入っていた。関西在住の友人夫婦が送ってくれた誕生祝いだった。
 昔なじみの二人からは,1996年の誕生日にマグネットのフクロウを,1997年の誕生日に台座付きのフクロウをいただいていて,両方とも,今もキッチンで料理嫌いな私を見守ってくれている。

 このフクロウは前年に大原で見つけ,会ったとたんに私へ贈ろうと思って買ってくれた子だということ。
 出先でフクロウに出会って私のことを思い出してもらえるなんて,何という幸せなことだろうか。

袋入りの頃

 思えば,何となく旅先で買ってきたフクロウを部屋に並べていただけだった頃,最初に気がついてフクロウを贈ってくれたのは彼女だった。
 つまり,私がフクロウに囲まれて暮らすきっかけを作ってくれたのは彼女だった。
 その彼女が,このOWLの部屋の50羽目のフクロウを届けてくれることになったのは,何かフクロウたちの導きでもあったのだろうか。

 包まれていたピンクのハートのビニル袋とピンクの留め金が可愛らしかったので,届いて数日は袋入りのまま飾っていたが,7月に入って袋を解いた。そして,京都祇園祭の山鉾巡行のミニチュアたちと一緒に並べてあげた。
 大原から来たあなた,京都の風が懐かしいでしょう?

 そうして私も,懐かしい京都の街へと想いを馳せる。

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